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新人為起源有害物質のマウス生殖細胞への影響

研究課題

研究課題/領域番号 08255250
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関金沢医科大学

研究代表者

井上 雅雄  金沢医科大学, 総合医学研究所, 講師 (60064565)

研究分担者 長尾 嘉信  金沢医科大学, 総合医学研究所, 助教授 (90131028)
栗原 孝行  金沢医科大学, 総合医学研究所, 講師 (20064595)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード新人為起源有害物質 / ダイオキシン(TCDD) / マウス生殖細胞 / 卵子 / 不定期DNA合成(UDS) / 染色体異常
研究概要

以下の実験に用いたマウスはC3H/Heの雌(10-16週令)で、新人為起源有害物質のダイオキシンは2,3,7,8-Tetrachloro didenzo-p-dioxin(TCDD)であった。
1)TCDD処理による卵子の不定期DNA合成(UDS)の検出:in vivoの実験として、TCDDを雌マウス腹腔に投与した後、卵巣から酵素を用いて卵を採取し、^3H-thymidine(1.85MBq/ml)を含む培養液中で3時間培養した後、低張・固定後、卵の標本を作成した。卵標本のTCA処理後、オートラジオグラフィー処理を行い、染色後、銀粒子数を計測した。in vitroの実験は、採取した無処理のマウスの卵を^3H-thymidine培養前にTCDD存在下で1時間処理した。以下の方法は上と同じであった。その結果、カウンターパートに用いたMMSやENUは、in vivo,in vitro処理にかかわらず、キアズマ染色体(MI)上でUDSが検出できた。しかし、TCDD処理群では、in vivo,in vitro処理の両方とも、UDSは検出できなかった。
2)TCDD処理による卵子の染色体異常の検出:TCDDを雌マウス腹腔に投与した後、卵巣から酵素を用いて卵を採取し、コルヒチンを含む培養液中で3時間培養した後、低張・固定後、卵の標本を作成した。卵標本の染色後、顕微鏡下で主にキアズマ染色体(MI)を分析した。その結果、カウンターパートに用いたMMSの100mg/kg投与群は、約30%ほどの異常染色体を有する卵が検出され、その異常のタイプは、GapやExchangeが多かった。TCDDの100μg/kg投与群においても約20%ほどの異常染色体を有する卵が検出され、その異常のタイプはMMSと異なりGapやExchageは検出されず、数異常(aneuploidy)がほとんどであった。さらに検討が必要である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 井上雅雄、他: "継世代影響とDNA修復の関連" 金沢医科大学雑誌. 20・4. 508-511 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 井上雅雄: "新人為起源有害物質のマウス精子・卵子への蓄積とDNA損傷" 環境科学会誌. 9・1. 79-81 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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