研究課題/領域番号 |
08256245
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
和田 圭司 国立精神・神経センター, 神経研究所・疾病研究第4部, 部長 (70250222)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 疾患モデルマウス / 連鎖解析 / ポジショナルクローニング / 分子遺伝学 / 軸索変性 / グルタミン酸 / トランスポーター / 相同組み換え体 |
研究概要 |
1)神経細胞死モデル動物の開発 グルタミン酸トランスポーターはグルタミン酸の取り込み分子であり、神経系においては細胞外グルタミン酸濃度を低く保つことで適正なグルタミン酸伝達を支える。グリア型とニューロン型に分類されるが今回グリア型の一つであるGLT1の生理的・病態生理的役割を解明する目的でGLT1を欠損したマウスの作製を行なった。G418とGANCを用いたpositive-negative selectionでエクソン4について相同組み換えを起こしたE14ES細胞を選別し、常法に従いC57BL/6Jマウスとの交配で遺伝子欠損マウスを作製した。GLT1欠損マウスはメンデルの法則に則って出生した。生直後は特に異常を認めなかったが、成長に連れ低体重が顕著となり半数が生後6週までに死亡した。神経学的にはけいれんを認め、病理学的には海馬CA1領域の神経細胞死を多くの例で認めた。 2)軸索変性モデル動物の解析 遺伝的に早期から神経軸索が逆行性の変性に陥るgracile axonal dystrophy(gad) mouseを使用して神経軸索の機能維持、神経回路保持に不可欠な因子を同定する目的で研究を進めた。昨年度までに遺伝子連鎖解析からgad遺伝子がマウス第5番染色体上D5Mit197とD5Mit151の2つのマイクロサテライトマーカーに挟まれた約0.8cMの領域に存在する可能性の高いことを見出したので、今年度はD5Mit197とD5Mit151を用いて酵母人工染色体(YAC)ならびに大腸菌人工染色体(BAC)ライブラリーのスクリーニング、得られたクローンからのwalkingを引き続き行ない当該領域のうち約900kbをカバーするcontingを作成した。また作成されたcontingの中からエクソントラップ法によりmRNAに転写されるシークエンスを複数見い出した。
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