研究課題/領域番号 |
08261212
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大塚 毅 九州大学, 医学部, 助手 (50213773)
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研究分担者 |
出原 賢治 国立遺伝学研究所, 助手 (00270463)
中島 衡 九州大学, 医学部, 助手 (70188960)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | IL-10 / IL-4 / IL-2 / IL-7 / 単球・マクロファージ / シクロオキシゲナーゼ / JAK / STAT |
研究概要 |
(1)IL-4/IL-10によるJAK/STAT系の活性化の検討 IL-4/IL-10のヒト単球系細胞内でのシグナル伝達系のなかでJAK/STATの系を検討した結果、誘導型シクロオキシゲナーゼ遺伝子(COX-2)プロモーター領域に存在する(GAS)モチーフに対して、リポポリサッカライドLPSによってSTAT5が活性化されること、その活性化に際してLPSによって誘導されるGM-CSF産生が関与していることを明らかにした。(論文投稿中) (2)マウス単球系細胞株におけるヒトIL-4レセプター遺伝子を安定変異株の樹立 IL-4作用の種特異性を利用して、マウス単球細胞株にヒトIL-4レセプター遺伝子を導入して安定変異株を作成した。この様な株化細胞では、ヒトIL-4がマウスIL-4と同程度にLPSで活性化されたプロスタノイド・窒素酸化物(NO)・炎症性サイトカイン産生を抑制した。一方、抗IL-2レセプターγ鎖(Cγ)抗体ではヒトIL-4の作用阻害効果は弱く、IL-4レセプターの構成要素と考えられるCγ鎖の役割は、動物種あるいは細胞種において相違のある可能性が示唆された。(論文準備中) (3)Mφ活性化におけるIL-2/IL-7の作用機構とIL-4/IL-10による変動 血液・免疫系疾患を対象とする場合には生理活性物質によるMφ活性化機構が重要である。今回、IL-2/IL-7によるCOX-2活性化はともにIL-4で抑制されるが、IL-10はIL-2活性化は抑制したがIL-7活性化を抑制しなかった。IL-2/IL-7刺激下のチロシンキナーゼ、Cキナーゼ、Aキナーゼの活性化状態とIL-4/IL-10の影響を検討中した。(論文準備中)この実験系はMφの活性化・不活性化におけるシグナル伝達レベルの解析に有用であると考えられる。
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