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IL-3の支配下にあってアポトーシスを制御する転写調節因子の単離

研究課題

研究課題/領域番号 08261216
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関自治医科大学

研究代表者

稲葉 俊哉  自治医科大学, 医学部, 講師 (60281292)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードアポトーシス / 転写調節因子 / E4BP4 / IL-3依存性細胞 / E2A-HLF / ras / 信号伝達経路
研究概要

造血調節因子依存性にアポトーシスを制御する転写調節因子の単離を試みた。
プローブとして用いたのは、HLF/PAR結合配列(TTACGTAA)で、17;19転座型白血病の転座切断点よりわれわれが単離したE2A-HLF融合転写調節因子が、IL-3依存性細胞のアポトーシスを抑制する実験結果に基づいている。
二つの候補因子が同定され、一方(E4BP4)は詳細な検討を終えて結果を公表した。もう一方は現在なお詳細を検討中である。
E4BP4は1992年に英国のグループによって単離されたロイシンジッパー型の転写調節因子で、機能不明とされてきたものである。E4BP4はIL-3依存性細胞をIL-3存在下で培養した際には強く発現しているが、IL-3の除去によって発現量は速やかに減少する。また強制発現させることによって、これらの細胞がIL-3非存在下で起こすアポトーシスを抑制することが明らかとなった。この際、細胞周期には変化は認められなかったことから、本転写因子はIL-3がアポトーシスを抑制する信号伝達経路にのみ関与するものと考えられた。なお本因子の発現はIL-3受容体からrasを介した経路(主経路と考えられる)とrasを介さない経路の少なくとも二経路によって制御されていることが判明した。後者は細胞周期の影響を受けるようである。
もう一方の転写因子はCREB/ATF転写因子群に属するもので、細胞周期がG0/G1期に停止している細胞特異的にアポトーシスを誘導するようであるが、詳細はなお検討中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Inaba T.: "Reversal of apoptosis by the leukemia-associated E2A-HLF chimeric transcription factor." Nature. 382. 541-544 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Inukai T.: "Cell transformation mediated by honodimeric E2A-HLF transcription factors" Mol.Cell.Biology. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Ikushima S.: "Pivotal Role for the NFIL3/E4BP4 transcription factor in IL3-mediated survival of pro-B lymphocytes" Proc.Natl.Acad.Sci.(in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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