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イネ胚発生の遺伝的プログラム

研究課題

研究課題/領域番号 08262206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

長戸 康郎  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10143413)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードイネ / 胚発生 / 突然変異 / シュート / ホメオボックス遺伝子 / 葉序 / 葉間期
研究概要

1.胚のサイズを変更する多数の突然変異(小胚突然変異及び巨大胚突然変異)を詳細に解析したところ、いずれの突然変異も胚乳の発達を制御する遺伝子の突然変異であり、胚のサイズ(メリステムのサイズ)は胚乳の発達程度により決定されることが明らかになった。また、これらの突然変異では、受粉後2-3日目のごく初期(細胞化の頃)に胚乳の異常が観察されるので、これらの遺伝子はごく初期に発現し、胚乳の発達を制御するものと考えられる。
2.これまでにシュート欠失突然変異として5遺伝子座に由来する10系統が得られている。幼根以外の部分が胚盤であるか否かを明らかにするために、α-amylase遺伝子をプローブとしてin situ hybridizationを行ったところ、上皮組織で明瞭なシグナルが得られた。従って、胚盤は正常に分化し、機能していることが明らかになった。突然変異種子からカルスを誘導し、再分化を試みたところ、非常に貧弱な葉は分化したが、シュートは全く分化しなかった。従って、これらの遺伝子は、シュートの分化を一般に制御していると考えられる。OSH1をプローブとしたin situ hybridizationの結果、sh11とsh12では発現パターンの異常が見られ、sh14,sh15では正常な発現パターンであった。従って、sh11とsh12はOSH1の上流で機能し、sh14,sh15はOSH1の下流あるいは独立に機能していると考えられる。
3.発芽後のシュートの形態異常を示す2種類の突然変異(シュートのオ-ガニゼーション全体の異常を示す変異体及び葉間期のみの異常を示す変異体)はいずれもシュートメリステムの形態異常を示すとともに、メリステムにおける細胞分裂の異常を示した。メリステムにおける細胞分裂の制御の異常がシュートの形態異常の原因の1つであると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hong,S.-K.: "How is embryo size genetically regulated in rice?" Development. 122. 2051-2058 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Sato,Y.: "A rice homeobox gene,OSH1,is expressed prior to organ differentiation in a specific region during early ambryogenesis" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 93. 8117-8122 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Itoh,J.: "Genes affecting shoot apical meristem and leaf primordia differentiation" Rice Genetics Newsletter. 13.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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