研究課題/領域番号 |
08264210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中村 正孝 東京医科歯科大学, 疾患遺伝子実験センター, 教授 (30180392)
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研究分担者 |
田中 勇悦 北里大学, 理学部, 助教授 (30163588)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1996年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | HTLV-I / Tax / gp34 / OX40 / T細胞 / 細胞増殖 |
研究概要 |
gp34はHTLV-I感染細胞に特異的に発現する膜表面分子として同定され、我々がその遺伝子を単離した。さらに、HTLV-I Taxにより転写レベルで発現が誘導されることを明らかにしている。その後、活性化T細胞に発現するOX40と結合することが明らかとなった。gp34/OX40はTNF/TNF受容体ファミリーに属するがその機能は不明である。OX40もHTLV-I感染細胞に恒常的に発現しており、しかもHTLV-I Taxを発現している細胞のみがOX40を発現していた。これはgp34の発現と共通している。Taxの発現を誘導できるJPX-9細胞で調べたところ、OX40はTaxの発現と並行しておりIL-2受容体α鎖のTaxによる発現誘導とよく似たパターンを示した。Taxの作用は、OX40の場合もmRNAの誘導を伴うもので、転写レベルによることが明らかとなっている。gp34は正常B細胞を活性化すると発現するようになる。活性化T細胞はOX40も発現するので、両分子が結合することで免疫反応時に機能していると考えられる。HTLV-I感染T細胞ではgp34、OX40ともT細胞に発現するため、感染T細胞間で機能を発揮して異常増殖に向かう可能性がある。
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