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P53によるDNA修復・突然変異制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 08264215
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

八木 孝司  京都大学, 医学研究科, 助教授 (80182301)

研究分担者 宮越 順二  京都大学, 医学研究科, 助教授 (70121572)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード癌抑制遺伝子 / DNA修復 / 突然変異 / アポトーシス / 放射線感受性 / p53 / p21
研究概要

プラスミドpOPRSVIにヒト正常p53,正常p21,46番コドン(CDK結合ドメイン内)に変異のあるp21のcDNAをそれぞれ結合して、p53を欠損するSAOS‐2細胞、DLD‐1細胞にトランスフェクトし、IPTGによってそれらのcDNAが発現される細胞を選択した。正常p53,正常p21を発現させると細胞の増殖は遅くなり、G1アレストが起こった。変異p21の発現によってそれらは起こらなかった。細胞内で正常p21がCDK2と結合していたのに対して、変異p21はCDK2と結合しておらず、正常p21,変異p21ともにPCNAとは結合していた。
紫外線またはX線を細胞に照射し、細胞の生存率を調べると、正常p53発現によって僅かではあるが紫外線に対して高感受性になることがわかった。しかしX線に対する感受性に変化はなかった。紫外線またはX線照射によるhprt遺伝子座の突然変異頻度は正常p53を発現させた細胞では発現させなかった細胞に比べて著名に低下した。紫外線についてどのような種類の突然変異が抑制されるのかをシャトルベクターを用いて調べると、紫外線誘発変異に特徴的なG:C→A:Tトランジション変異の頻度が有意に低下していたことから、P53は紫外線によるDNA損傷の修復に寄与していることが示唆された。
正常p21発現によって細胞のX線およびアドリアマイシンによるアポトーシスが抑制され、それらによる細胞の致死が阻害されることがわかった。変異p21にはそのような効果はなかった。正常および変異p21発現によって紫外線に対する細胞の感受性に変化はなかった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 八木孝司: "紫外線による突然変異と皮膚癌" 放射線生物研究. 31(4). 289‐310 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 陸〓君: "Sites and types of UV‐induced mutations leading to inactivation of the growth‐arresting activity in p21 (sdi1/cip1/waf1) cDNA" Carcinogenesis. 17 (11). 2343‐2345 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 八木孝司: "A low content of ERCC1 and a 120kDa protein ia s frequent fenture of group F xeroderma pigmentosum fibroblast cells." Mutagenesis. 12 (1). 41‐44 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 松村康洋: "Characterization of p53 gene mutations in basal‐cell carcinomas : comparison between sun‐exposed and less‐exposed skin areas" International Journal of Cancer. 65. 778‐780 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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