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がん抑制遺伝子mel-18による細胞周期調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 08265207
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

菅野 雅元  千葉大学, 医学部, 助教授 (40161393)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード細胞周期 / シグナル伝達 / 抗原リセプター / Polycomb遺伝子群 / がん抑制遺伝子
研究概要

[目的]我々はこれまで哺乳類のPolycombグループ(PcG)遺伝子であるmel-18が、癌抑制遺伝子として機能することを報告してきた。mel-18遺伝子産物が直接c-mycを介して細胞増殖を調節していることも最近明らかになった。
その細胞増殖調節機構を解明する目的で、mel-18の遺伝子導入マウスを用いその過剰発現の影響を検討した。
[方法および結果](1)Mel-18蛋白質によりc-mycプロモーター(P1とP2)による転写が抑制された。(2)遺伝子導入マウスを用いて、mel-18を過剰発現させたところ、c-mycの発現が抑制されると供に抗原リセプターからのシグナル伝達が抑制され、細胞周期のG1期からS期への移行の阻害が起きた。(3)細胞周期のアレストの分子機構について検討するために、特にG0/G1期からS期への移行に必要なサイクリン/CDK/CDKI の蛋白質の定量、CDKの活性、およびRb蛋白質のリン酸化を測定した。サイクリンD2、サイクリンE,CDK6,p19,p27の蛋白質量の低下、およびRbのリン酸化の抑制が見られた。
[考察]mel-18はc-mycの遺伝子発現調節を介して、細胞周期のG0/G1期からS期への移行を調節していることから、mel-18の癌抑制遺伝子としての活性の一部はこの経路によるものと思われた。つまり、サイクリン/CDK/CDKIなどの発現量の制御を介してRbのリン酸化を調節し、G1/S境界のcheck-pointにおける制御に関与していることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Ohki-Hamazaki,H.: "TCR reportoire in early fetal mouse thymus." Int.Immunol.3. 493-499 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kanno,M.: "mel-18,a Polycomb group-related mammalian gene,encodes transcriptional negative regulator with tumor suppressive activity." EMBO.J.14. 5672-5678 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tetsu,O.: "Cloning and characterization of two transcripts generated from the mel-13 gene positioned adjacent to the mammalian Polycomb group-related gene mol-18." Biochem.Biophys.Acta. 1305. 109-112 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Akasaka,T.: "A role for mel-18,a Polycomb group-related vertebrate gene,during the anteroposterior specification of the axial skeleton." Development. 122. 1513-1522 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 菅野 雅元: "Immunology Frontier 「マウスポリコム遺伝子産物の免疫系における機能」" メディカルレビュー社, 10 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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