研究課題/領域番号 |
08265209
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀越 正美 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (70242089)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
1997年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1996年度: 12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
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キーワード | 転写調節因子 / 転写基本因子 / 相互作用 / 癌遺伝子 / 転写調節 / 転写活性化 / TFIID / two-hybrid法 |
研究概要 |
1.転写調節因子VP16によるTBP,CCG1との相互作用を介した転写活性化機構の解析 転写調節因子VP16の転写活性化領域がTFIIDサブユニットCCG1と競合的にTBPとの相互作用の制御に関わることを明らかにし、転写活性化反応の一局面を明らかにした。 2.ヒトTAFII100をコードするcDNAの単離とサブユニット間相互作用の解析 TFIIDサブユニットTAFII100をコードするcDNAを単離し、WD40リピート構造を持つことを示した。発現した因子と他のTFIIDサブユニットとの分子間相互作用の解析を行った。 3.TATAボックス結合因子TFIID内ヒストンオクタマ-様構造モデルの提出 TFIIDサブユニット3種がヒストンH2B、H3、H4様構造を持ち得ることを示した。ヒストンフォールドモチーフ内に欠失が入るとこれらのサブユニット間の相互作用がなくなることを示した。 4.精巣特異的な転写伸長因子S-IIの発生過程での発現解析 RT-PCR法により、マウス、ラットからS-II因子族3種をコードするcDNAを各々単離した。その上でマウス精巣特異的S-IIを利用して精巣発生過程における発現分布を解析し、減数分裂時から発現していることを明らかにした。 5.分裂酵母TATAボックス結合因子TFIIDサブユニットの遺伝学的解析 分裂酵母からTFIIDサブユニットの単離を行った。WD40リピート構造を持つTFIIDサブユニットが生存に必須であること、また出芽酵母のものとは機能的に置き換えられないことを示した。 6.HIV転写に関与する新しいタイプのクロマチン因子の単離と解析 TFIIDと相互作用する因子として単離した因子の中に、Tat相互作用因子として得られた因子のひとつと一致するものがあった。この因子がヒストンアセチルトランスフェラーゼ活性を有する酵素であることを示した。
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