研究課題/領域番号 |
08265215
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 均 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70183829)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | Ki-1リンパ腫 / t(2;5)染色体相互転座 / p80^<NPM / ALK> / 抗p80抗体 |
研究概要 |
t(2;5)染色体転座を認めたALCLの一症例で転座点をはさむ2.6kbのキメラcDNA(NPM/ALK)によってコードされるチロシン残基がリン酸化されたp80タンパクを同定し、この腫瘍株では高発現していることを明らかにした。 このキメラcDNAを発現ベクターに組み込んでNIH3T3細胞にトランスフォームするとフォーカスを形成すること、またnucleophosmin部分を欠いたconstructではトランスフォーム活性を示さないことから、p80のin vitroにおけるトランスフォーム能にNPM部分は必須であることを示した。 p80はインシュリンレセプターファミリーのLtkとキナーゼドメインで高いホモロジーをもつが膜貫通ドメインを欠き、その部分にnucleophosminが転座している。p80をCOS細胞に発現させて抗p80抗体で染色するとcytoplasmに局在していることもわかった。 ALCL105症例の30%にRT-PCRでキメラcDNAが確認され、免疫染色ではp80陽性であった。p80陽性群は若年発症例に多く5年生存率の比較では予後が良いことも明らかになった。
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