研究課題/領域番号 |
08265217
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木山 亮一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (00240739)
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研究分担者 |
大石 道夫 通産省工業技術院/生計工学工業技術研究所, 所長 (00126004)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1996年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | ゲノムサブトラクション / LOH / がん抑制遺伝子 / 発がん / 腎がん / マイクロサテライト / 多型 |
研究概要 |
本研究の目的は新しいゲノムサブトラクション法であるIn-gel competitive reassociation(IGCR)法を用いてがん抑制遺伝子の単離・同定を行なうものである。本年度は、計画として当初予定していた様に腎がん組織のDNAを用いてIGCR法によりLOH部位の濃縮を検討した。腎がん患者2例より腎がん組織と正常組織を得、ゲノムDNAを抽出した後、IGCR法を用いてサブトラクションを行なった後、両組織間で異なるDNA断片を含むクローンのライブラリーを構築した。それぞれのライブラリーについてクローンを用いてサザンハイブリダイゼーションを行ったところ、確かに両者で異なるパターンを示すクローンが得られていた。約800個のクローンについてさらに詳しく解析を行なった結果、これらのライブラリーのcomplexityは約3×10^4であり、クローンの35〜77%がLOHを示した。また、LOHは反復配列を含むクローンでも見られ、本方法が反復配列を含む多くのDNA断片に適用可能であることが改めて確認された。また、正常組織由来のDNAの混入率をマイクロサテライトDNAの多型を利用して調べたところ、混入はほぼ無いことが確認できた。以上の結果より我々の構築したライブラリーが有用であるとの確証を得たので、それぞれのクローンについてヒト/マウス雑種細胞由来のDNAを用いて染色体マッピングを行ないクローンの由来したDNA断片について染色体座位に特異性がないかを検討している。
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