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リンパ球腫瘍化へのリンパ球特異的IRF,LSIRFの役割

研究課題

研究課題/領域番号 08265219
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関長崎大学

研究代表者

松山 俊文  長崎大学, 医学部, 教授 (30165922)

研究分担者 河野 友子  長崎大学, 医学部, 助手 (60284684)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1996年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワードLSIRF / IRF / IFN / 抗原刺激 / リンパ球腫瘍化 / 遺伝子欠損マウス / 免疫不全 / ATL
研究概要

リンパ球特異的に発現がみられるLSIRF遺伝子はIRF familyに属するが他のIRF familyのようにIFNで発現誘導はおこらず、抗原刺激によってのみおこる.しかし結合領域は他のIRF familyと同様にISREであることからリンパ球系細胞では独特のIFN調節機構に関与していると予想された.ここではそのリンパ球系におけるLSIRFの生理作用を検討するために遺伝子欠損マウスを作製し、一方その過剰発現とリンパ球腫瘍化への関係を樹立細胞株、臨床例から検討した.
1.LSIRF遺伝子欠損マウスをオンタリオ癌研究所のDr.Tak Makとの共同研究で作製した結果、LSIRF遺伝子欠損によってT cell,B cellのsubsetの大きな異常はみられないものの機能的には重篤な免疫不全(免疫グロブリン産生がほとんどなく、またT-dependent, T-independent antigenに対する免疫応答も極めて弱い.一方、T cellではallogenic response, CTL response,allogenic tumor rejectionも全くおこっていない)があることが明らかになった.
LSIRFの過剰発現とヒトT細胞腫瘍化の関係を検討するために種々のT細胞株で発現をみたが、HTLV-1感染細胞株のみに発現がみられた.またtrans-activatorであるTaxによるLSIRFの発現をin ducible Taxが導入されたJurkat細胞、JPX-9にて検討した結果、LSIRFはTaxにて誘導がかかることが確認された.しかしその効果は極めて弱く、Taxによる直接誘導なのかをpromoterの解析から更に検討する必要が示唆された.
3.ATL患者検体からの検討でき慢性期の患者での発現の昴進はみられず、急性期患者由来リンパ球で発現が増強していることが見い出された.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Mittrucker H.W: "Requirement for the transcription factor LSIRF/IRF-4 for mature B and T lymphocyte function." Science. 275. 540-543 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tada Y: "Reduced incidence and severity of antigen-induced autoimmune diseases in mice lacking IRF-1." J.Exp. Med.185. 231-238 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Duncan GS: "The transcription factor interferon regulatory factor-1 is essential for natural killer cell function in vivo." J. Exp. Med.184. 2043-2048 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tanaka N: "Cooperation of the tumor suppressors IRF-1 and p53 in response to DNA damage." Nature. 382. 816-818 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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