研究課題/領域番号 |
08265230
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永田 和宏 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (50127114)
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研究分担者 |
細川 暢子 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (00263153)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1996年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | ストレス蛋白質 / HSP47 / プロコラーゲン / 分子シャペロン |
研究概要 |
ストレス蛋白質HSP47は、コラーゲンに特異性をもった分子シャペロンである。HSP47の発現は、細胞の癌化によって著減し、コラーゲンの発現と厳密な相関を示す。本研究では、HSP47遺伝子およびHSP47アンチセンスを組み込んだ癌細胞をそれぞれマウスに移植することによって、主要な細胞外マトリックスであるコラーゲンが癌細胞の浸潤転移においてどのように重要な役割を果しているかを明らかにしようとした。 HSP47アンチセンスRNAを導入することによって、コラーゲン合成がどのような影響を受けるか、また、合成されたプロコラーゲンの3量体形成や分泌にどのような影響があるかを検討した。HSP47cDNAをサイトメガロウイルスのエンハンサー、βアクチンのプロモータの下流にアンチセンス方向につなぎ、細胞に導入して安定発現株を得た。この細胞では、HSP47の合成量、蓄積量、およびmRNA量がいずれも顕著に減少していた。興味深いことに、この細胞では、HSP47の減少のほかに、コラーゲンの合成そのものが低下していることがわかった。コラーゲン合成の低下は、蛋白質レベル、mRNAレベルでも観察され、転写レベルの制御であるものと思われた。 このようにHSP47は、コラーゲンの合成に制御的役割を担っていることが明らかになったので、次には、癌細胞にHSP47遺伝子を組み込んで、積極的にコラーゲンを発現させ、転移や浸潤に及ぼすコラーゲン/HSP47系の影響を見る予定である。
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