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癌抑制遺伝子IRF-1による細胞増殖及びアポトーシスの制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08265241
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

田中 信之  東京大学, 医学部, 助教授 (80222115)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードIRF-1 / p53 / 癌抑制因子 / 細胞周期制御 / CDK抑制因子p21 / 癌化 / アポトーシス / 遺伝子欠損マウス
研究概要

インターフェロン系を制御する転写活性化因子IRF-1の機能解析から、IRF-1が癌抑制遺伝子として機能する事、アポトーシスの制御に重要である事を明らかにした。一方、多くのヒト癌組織で遺伝子変異のみられる癌抑制遺伝子p53が、細胞周期、アポトーシスの制御に重要であることが示されているが、細胞周期の制御におけるIRF-1の役割は明らかではなかった。そこで、IRF-1欠損胎児線維芽細胞(EF)を用いて、X線照射、抗癌剤投与によるDNA損傷時の細胞周期の変化を、野生型およびp53欠損EFと比較、検討を行った結果、野生型EFではG1停止が認められたが、IRF-1欠損EFではp53欠損EFと同様に細胞周期の停止が認められなかった。更に、野生型EFとは対照的に、CDK2、CDK4活性はIRF-1、p53欠損EFでともに抑制されないことが判明し、IRF-1はCKIの発現制御に関与していると推測された。そこで現在知られている全てのCDK抑制因子の発現を検討した結果、p21の発現のみがIRF-1欠損EF及びp53欠損EFで低下しており、またDNA損傷による発現誘導も認められなかった。さらにp21のプロモーターにはp53結合部位の他、IRF結合部位に類似した配列が存在すること、p21遺伝子プロモーターがIRF-1及びp53によって協調的に活性化されることを見出した。この様な癌抑制機能をもつ転写活性化因子の協調作用を見出したことは始めてであり、現在両癌抑制遺伝子がどのような機構で癌抑制に関わっているかを、IRF-1及びp53を同時に欠損したマウスを作成し、解析している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tanaka,N.他: "Cooperation of the tumor suppressors IRF-1 and p53 in response to DNA damage." Nature. 382. 816-818 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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