研究課題/領域番号 |
08266102
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
斉藤 隆 千葉大学, 医学部, 教授 (50205655)
|
研究分担者 |
岸原 健二 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (80214774)
高橋 秀実 日本医科大学, 医学部, 助教授 (40221361)
南 康博 神戸大学, 医学部, 助教授 (70229772)
藤原 大美 北海道大学, バイオメディカル教育センター, 助教授 (70116094)
上出 利光 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (00160185)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
1996年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
|
キーワード | TCR-CD_3複合体 / Srcファミリーキナーゼ / 遺伝子欠損マウス / CD45フォスファターゼ / 酸化ストレス / Co-stimulation / CTLA4 / 増殖シグナル |
研究概要 |
T細胞活性化の為のTCRシグナル、Co-stimulationシグナル、IL-2受容体を介する増殖シグナルの各々の解析と相互の制御機構の理解が進んだ。 (1)CD3鎖と会合し、活性化に伴ってリン酸化を受け、IL-2産生に重要な新規分子のCASTをクローニングした。Fyn/Lynダブル欠損マウスを解析し、受容体シグナルには複数のSrcキナーゼが関与することを明らかにした。CD45は、T細胞分化のみならずNK細胞の活性化にも重要であることが欠損マウスの解析から判明した。一方、担癌マウスにおけるTCR複合体の構造異常がマクロファージ由来の酸化ストレスによることが明らかになった。 (2)Co-stimulation受容体CD28/CTLA4に結合する、新しいリガンドACBMをクローニングした。また、CTLA4結合分子としてアダプターAP_2複合体のμ_2をクローニングし、この結合とチロシンリン酸化が、CTLA4の細胞表面発現を調節していることを明らかにした。また、CD40Lがマクロファージを活性化してIL-12を産生させ、それがT細胞からIFN-γを産生させることを明らかにした。更に、B7-1を導入した腫瘍細胞の免疫によって特異的なCTLを誘導することができ、このT細胞を移入することによって腫瘍拒絶に成功した。 (3)IL-2受容体を介する増殖シグナルにbclが重要であることが明らかになった。bclは、サイクリンD3の分解を抑え、安定化し、細胞周期を調節する。またBAG-1と強調的に働くことを見出した。Jak3欠損マウスにおける末梢T細胞の解析から、Jak3は増殖シグナルのみでなく、T細胞のネガティブ選択と機能の維持に重要であることが明かとなった。
|