研究課題/領域番号 |
08266109
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
鎌田 七男 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (00034629)
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研究分担者 |
田中 耕三 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (00304452)
田中 公夫 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (70116622)
宮川 清 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (40200133)
阿部 達生 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (60079746)
広沢 信作 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (50143574)
森 茂郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30010424)
瀬戸 加大 愛知がんセンター, 研究所, 部長 (80154665)
大木 操 国立がんセンター, 研究所, 部長 (00158792)
三谷 絹子 東京大学, 医学部, 助手 (50251244)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
117,000千円 (直接経費: 117,000千円)
1999年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1998年度: 37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
1997年度: 37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
1996年度: 33,000千円 (直接経費: 33,000千円)
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キーワード | 転座関連遺伝子 / FISH / 慢性骨髄性白血病 / インターフェロン / HLA / WT1 / RAD54 / 造血器腫瘍 / 骨・軟部腫瘍 / FISH法 / AML1遺伝子 / EWS遺伝子 / MLL遺伝子 / BCL6遺伝子 / EVI-1遺伝子 |
研究概要 |
遺伝子検査をもとに疾病の確定診断、および治療法の開発を行う研究の一端として、慢性骨髄性白血病のインターフェロン(IFN)治療効果をFISH法を用いて判定し、効果の有無とHLA遺伝子多型との相関をみた。治療効果判定を行った116例の解析で、IFN有効例では、A2601,DRB1-0802が、また、無効例ではCw1403のHLAが関与している所見が得られた。IFNの有効性を個体レベル、特にHLA多型性から追求し、関連性の見出されたのは初めてであり、IFN治療対象患者の選択に役立ち、また、ひいては医療費の経済性においても大きく貢献するものと考えられる。 また、転座関連遺伝子の単離を目的として研究し、急性骨髄性白血病(FABM2)でt(12;15)(p13;q25)を持つ症例から、12番染色体上のETV6遺伝子プローブをもとに、12番染色体と転座している15番染色体領域を検出した。解析の結果、ETV6遺伝子のPNTドメインとチロシンキナーゼC(TRKC)遺伝子のPTKドメイン部の結合によることを初めて明らかにした。一方、白血病初期転座に続く悪性化関連遺伝子の1つとして、WT1変異が骨髄性白血病において、また、相同組換え遺伝子RAD54が悪性リンパ腫において関与することを明らかにした。 急性骨髄性白血病の悪性化には、WT1遺伝子変異が一部関与しているため、今後、初診のみならず、治療中、治療後においてもWT1遺伝子変異のスクリーニングを導入する必要がある。
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