研究課題/領域番号 |
08266219
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 智典 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (00162454)
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研究分担者 |
森 俊明 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (50262308)
江原 靖人 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (40251657)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 肝癌細胞 / 遺伝子導入 / PEG脂質 / 糖脂質 / 糖鎖認識 / 共焦点レーザー顕微鏡 / ドラッグデリバリーシステム |
研究概要 |
遺伝子やアンチセンスなどの核酸を細胞内に導入する新規な試薬を合成し、細胞内への導入について検討した。 1)DNA/PEG脂質複合体はエンドサイトーシスとは異なるメカニズムで癌細胞に取り込まれていることが示唆された。螢光標識されたDNAを用いた共焦点レーザー顕微鏡による細胞内局在の観察により、DNAは細胞質に局在することが示された。これはDNA/リポフェクチン複合体では細胞内導入後DNAが核に集積するのとは対照的であった。この現象を解明するために、単離された核膜や細胞質成分とDNA複合体との相互作用を検討した。その結果、DNA/PEG脂質複合体は細胞質中で細胞質成分と相互作用することで核内に移行できないことが示された。一方、DNA/リポフェクチン複合体はエンドソームからリリースするときDNAが複合体から遊離するため核に集積できると考えられた。 2)糖鎖認識を介した細胞内への選択的な遺伝子導入を行った。DNA/ガラクトース脂質複合体はasialo-glycoprotein receptorを発現しているHepG2細胞に糖鎖特異的に取り込まれた。細胞への取り込み効率は糖鎖認識により支配されているが、β-ガラクトシダーゼのプラスミドを用いた遺伝子発現活性はDNA複合体がカチオン性であることにより高められることが示された。
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