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NK、NKT細胞による骨髄移植片拒絶の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 08266262
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

小安 重夫  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90153684)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1996年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
キーワードNK細胞 / NKT細胞 / LAK / IL2 / 養子移入 / 骨髄移植
研究概要

ガン治療において行われる放射線照射、化学療法は、ともに骨髄由来の顆粒球などを減少させるが故に患者は顆粒球減少症に伴う感染の危険にさらされる。これを防ぐためには骨髄移植が一つの方法であるが、移植骨髄の拒絶が問題である。この拒絶には通常のT細胞が関与するのではなくNK細胞が関与すると考えられてきたが、最近の研究からはNK細胞とT細胞の療法の特質を持ったNKT細胞群の関与も示されている。NKT細胞はT細胞受容体と共にNKRP-1分子を発現するT細胞として定義されるが、最近の研究からはこのような細胞群にいくつもの生物活性を持つことが示唆され、特に移植骨髄片の拒絶に関わる細胞群を同定することが重要と考えられる。本年度はマウスを用いこのNKT細胞の分化制御機構、そのエフェクター細胞の誘導機構を明らかにすることを目的とし、以下の諸点を明らかにした。1)NKRP-1分子の発現は、CD4とCD8のどちらも発現しないいわゆるダブルネガティブT細胞分画において自己のMHCならびに自己抗原を認識することによって誘導される。2)胸腺内において分化したNKT細胞は末梢の脾臓や肝臓に主として移動し、リンパ節には少数しか移動しない。一方末梢のNKT細胞は胸腺に移動することはない。3)MKT細胞に発現する低親和性IgG受容体CD16は抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性には必須であるがNKT細胞の分化やそのNK活性には必要ではない。4)インターロイキン2によって誘導されるNK1.1陽性かつT細胞受容体陽性LGL(別名T-LGLあるいはT-LAK)はダブルネガティブT細胞中のNKRP-1陰性細胞から分化する。今後、これまでに作成したモデルマウス系を用い、移植骨髄片の拒絶にかかわるエフェクター細胞がNK細胞であるかあるいはNKT細胞であるかを検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Heiken: "T lymphocyte development in the absence of FcεRIγ subunit : analysis of thymic dependent and independent α-β and γ-δ pathways." Eur.J.Immunol.26. 1935-1943 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] M.Taniguchi: "Essential requirement of an invariant Vα14 T cell antigen receptor expression in the develpment of natural killer T cells." Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 93. 11025-11028 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] R.-J.Schulz: "Development of CD4^- CD8^- α-βTCR^+NK1.1^+ lymphocytes : thymic selection by self antigen." J.Immunol.157. 4379-4389 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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