研究課題/領域番号 |
08266269
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (社)北里研究所 |
研究代表者 |
片桐 拓也 社団法人北里研究所, 基礎研究所, 室長 (70126100)
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研究分担者 |
塚本 俊彦 北里大学, 薬学部, 助教授 (10236862)
林 正彦 (社)北里研究所, 基礎研究所, 室長 (20164965)
供田 洋 (社)北里研究所, 生物機能研究所, 室長 (70164043)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1996年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | Leukemia(白血病) / apoptosis(アポトーシス) / adhesion(接着) / チロシンキナーゼ / 抗生物質(antibiotics) / レチノイン酸(retinoic acid) |
研究概要 |
申請者らの見いだしたふたつの知見、レチノイン酸にチロシンキナーゼ阻害剤を共存させることで白血病細胞にアポトーシスを誘導しうる、レチノイン酸で刺激すると白血病細胞の接着分子LFA-1を介した接着性が顕著に亢進する、をもとにして、白血病細胞のアポトーシス誘導と接着の制御の分子機構の解明ならびに抗癌活性の期待できる天然薬物の開発を試み、以下の知見を得た。 1.レチノイン酸で刺激されたHL-60細胞ではチロシンキナーゼLynが抗アポトーシス作用を発揮するが、刺激後にCbl(p120^<c-cbl>)と未同定の75kDa蛋白がチロシン燐酸化を受けてLynに会合してくることを見いだした。 2.インテグリンVLA3を発現しているJurkat細胞は抗原レセプター架橋時に、そのリガンドラミニン5が存在するとアポトーシスを引き起こす。 3.subtractionクローニングとdifferentialhybridyzation とを組み合わせることによって、白血病細胞の接着制御に関わる可能性のある12種の遺伝子クローンを得た。 4.インテグリンLFA-1の活性化にプロテアソームが必須の役割を果たしていることが明らかになった。 5.微生物二次代謝産物を前骨髄球性白血病細胞HL-60の接着を阻害する活性でスクリーニングして、新規16員環マクロライド物質を発見してマクロスフェライドAと名ずけた。これが、セレクチンを介した接着を阻害し、in vivoにおいて癌転移を阻害することを明らかした。
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