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がん個性の質的診断用F18標識アミノ酸の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08266270
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関(財)東京都老人総合研究所

研究代表者

石渡 喜一  (財)東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究部門, 主任研究員 (50143037)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードポジトロン断層法 / がん診断 / F-18 / フルオロフェニルアラニン
研究概要

ポジトロン断層法(PET)によるがん個性の質的な代謝診断によれば、癌の悪性度、湿潤の範囲や治療効果を的確に評価でき、予後の推定にも期待が膨らんでいる。F-18で標識したアミノ酸はその物理的半減期が約2時間あり、運搬可能のため院外供給され得る放射性薬剤であり、PETによるがん診断法の普及の一つの鍵と考えられる。F-18標識フェニルアラニンのがん診断の意義を明らかにした。
F-18標識2-fluorophenylalanine(FPhe)の性質を明らかにするため、芳香環トリチウム標識とカルボキシル基C-14標識のフェニルアラニンを同一の担癌マウスに適用した多核種トレーサ技術により、3トレーサの代謝動態を比較検討した。カルボキシル基C-14は、主に癌や脳の蛋白質合成に使われているのに対し、芳香環の標識核種はそれ以外の代謝経路も重要であることが明らかになった。特にFPheでは蛋白質合成に利用される割合は低下し、F標識によるアミノ酸の修飾の効果が現れているものと解釈された。しかし、このFPheの癌への集積はフェニルアラニンと拮抗することから、FPheは癌細胞膜のアミノ酸輸送能を評価するPET薬剤であることが示された。
現在FPheやF-18標識メチオニン類似体の化学合成法と酵素法を組み合わせた高収量合成を検討中であり、次年度以降引き続き本課題に関連した研究を継続する予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ishiwata K.,他.: "Re-evaluation of L-2-[ ^<18>F] fluor ophenylalanine as a PET tracer aseessing coninoacid transport in brain and tumor." Nuclear Medicine and Biology. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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