研究課題/領域番号 |
08267203
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 (1997-1999) (財)癌研究会 (1996) |
研究代表者 |
野田 哲生 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10183550)
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研究分担者 |
高野 洋志 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00241555)
柴田 浩行 財団法人癌研究會, 癌研究所・細胞生物部, 研究員 (50260071)
芝 清隆 財団法人癌研究會, 癌研究所・細胞生物部, 主任研究員 (40196415)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
47,000千円 (直接経費: 47,000千円)
1999年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1998年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1997年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1996年度: 17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
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キーワード | コンディショナル・ジーンターゲティング / APC遺伝子 / ケラチン14遺伝子 / βカテニン / WNTシグナル / ノックアウト・マウス / βカテニン遺伝子 / 大腸癌 / 膵癌 / コンディショナル・ノックアウト / アデノウイルスベクター / Cre組換え酵素 / がん抑制遺伝子 / ジーンターゲティング / モデルマウス / VHL遺伝子 / MLH1遺伝子 / p53遺伝子 |
研究概要 |
我々は、世界に先駆けて、Cre組換え酵素遺伝子を発現する組換えアデノウイルスを用いた、新たなコンディショナル・ジーンターゲティング法を開発し、これを用いることによりAPC遺伝子の不活化が(1)マウスの胆道上皮を癌化させること、及び(2)マウスの膵臓上皮を癌化させるには、さらにp53遺伝子が不活化されている必要があることを明かにした。この膵癌ではβカテニンが細胞質及び核内に貯留しており、APC遺伝子の不活化がWNTシグナルの活性化を介して細胞を癌化させたことが示唆されたが、このβカテニンの貯留の頻度及び程度は、p53変異の有無との関係は認められず、p53遺伝子変異はWNTシグナルが活性された細胞が増殖を始めるために必要であると推察された。一方、我々はマウスの発生における特定の細胞系列でのみCreを発現するトランスジェニックマウスを作成し、これをコンディショナルノックアウトマウスと交配させることにより、マウスの個体の発生におけるAPC遺伝子の機能の解析を行っている。本年度は、ケラチン14遺伝子のプロモーターを用い、表皮の基底細胞特異的にCreを発現するマウスを樹立し、これを交配することにより表皮でのみAPC遺伝子が不活化されているマウスを作成した。この結果、表皮でもβカテニンの貯留が観察され、このWNTシグナルの活性化された基底細胞では細胞増殖の刺激も観察されたが、同時に著明なアポトーシスが観察された。
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