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ヒト乳癌における癌抑制遺伝子の単離と遺伝子診断

研究課題

研究課題/領域番号 08267204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

三木 義男  財団法人癌研究會, 癌化学療法センター・ゲノム解析研究部, 主任研究員 (10281594)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1996年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
キーワードBRCA1 / BRCA2 / 家族性乳癌 / retrotransposal event
研究概要

(1)一般乳癌におけるBRCA2遺伝子の役割を検討するため体細胞レベルの変異を解析した。一般乳癌100例中、1例の体細胞レベル、および2例の生殖細胞レベルの変異を同定し、BRCA2の一般乳癌における変異はBRCA1と同様、非常に稀であることが判明した。また、生殖細胞レベルの変異を持つ症例のうち1例は349塩基のAlu elementの挿入によるものであり、これはAlu elementがretrotransposal eventとしてBRCA2遺伝子に組み込まれたものであること、さらにAlu elementが挿入したエクソン22は転写産物内では欠失し、その結果、フレームシフトによりすぐ下流にストップコドンが出現することから、Alu elementの挿入がエクソンスキッピングを引き起こし遺伝子を不活性化させることを明らかにした。
(2)日本の家族性乳癌家系の遺伝子診断を行うためには、日本人乳癌家系における原因遺伝子変異の頻度や種類、浸透率、さらに変異陽性症例の臨床病理学的特徴が非常に重要な情報となる。そこで、これらの情報を明らかにすることを目的として家族性乳癌と判断された日本人家系78症例に対し、BRCA1、BRCA2遺伝子の変異をスクリーニングし、BRCA1遺伝子の変異15例、BRCA2遺伝子の変異15例、合計30例(30/78、38.4%)を同定した。その中でミスセンス変異はBRCA1、BRCA2ともに8例(8/15、53%)であり欧米に比べ高頻度であることが明らかになり、これらの結果からBRCA1、BRCA2遺伝子の乳癌への関与には人種差が存在することが確認された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Katagiri,T.: "Mutations in the BRCA1 gene in Japanese breast cancer patients." Human Mutation. 7. 334-339 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Miki,Y.: "Mutation analysis in the BRCA2 gene in primary breast cancers." Nature Genet.13. 245-247 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Katagiri,T.: "Mutations in the BRCA2 gene in hepatocellular cartinomas." Cancer Res.56. 4575-4577 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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