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電位依存性K^+チャンネルの機能調節分子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08268202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山形大学

研究代表者

石井 邦明  山形大学, 医学部, 助教授 (10184459)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード電位依存性K^+チャンネル / サブユニット
研究概要

1.電位依存性K^+チャンネルのサブユニットとして報告されたラットのKvβ1.1をプローブとしてウサギ心筋のcDNAライブラリーより12個のポジティブクローンを得た。それらクローンの塩基配列は現在決定中であるが、これまでに得られている配列より、Kvβ1.1がウサギ心筋に存在することが明らかとなっている。現在まで心筋からのKvβ1.1のクローニングは報告されておらず、そのかわりヒトの心筋などからKvβ1サブファミリーのうちKvβ1.2、Kvβ1.3のクローニングが報告されているが、このことは異なる動物種におけるスプライシングの違いによるのかも知れない。またKvβ2サブファミリーに属するサブユニットも今回のスクリーニングによって得られている。これらクローンの機能は今後検討していく。
2.αサブユニット(Kv1.4とKv1.5)のN末端のアミノ酸配列上良く保存されている領域よりも前の部分を欠失させ、そこにラットKvβ1.1のN末端の約30個のアミノ酸を繋げた形のキメラを作製し、Kvβ1.1のN末端のαサブユニットに対する影響を検討した。それらを卵母細胞に発現させ流れる電流を観察したところβ/Kv1.5の方は速い不活性化を示したのに対して、β/Kv1.4の方はほとんど不活性化を示さなかった。繋げた領域のアミノ酸配列の比較からβ/Kv1.4の方がβ/Kv1.5よりもアミノ酸数が6個程度少ないことがその原因として考えられたため、そのアミノ酸を加えた新しいβ/Kv1.4v2を作製し発現させたところ速い不活性化を示した。Steady-stateの不活性化曲線を比較するとβ/Kv1.4v2の方がβ/Kv1.5よりも30mV以上も負の側にあった。また野生型Kv1.4と比較すると両電流の不活性化からの回復は非常に速かったが、特にβ/Kv1.5電流の場合が速く1秒以内に完全な回復が見られた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Nagashima: "Unitary current through the inward rectifier K^+ channel cloned from rabbit heart-Comparison with the native K^+ channel" J.Mol.Cell.Cardial.28. 957-965 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] N.Taira: "Molecular and cellular mechanisms of cardiovascular regulation" Springer-Verlag, 11(452) (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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