研究課題/領域番号 |
08269203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中内 啓光 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40175485)
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研究分担者 |
中村 幸夫 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60231479)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1996年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | HIV / HIVベクター / T細胞指向性 / マクロファージ指向性 / トランスジェニックマウス / IL-3 / GM-CSF / サイトカイン |
研究概要 |
ヒトIL-3遺伝子とヒトGM-CSF遺伝子の両方のサイトカイン遺伝子を持つトランスジェニックSCID(TG-SCID)マウスラインを確立した。このマウスは出生、体重、成長などに加えて血液系にも異常を示さず、正常に繁殖を行うことが可能であった。TG-SCIDマウスにおけるヒト造血支持能を明らかにするため、ヒトMyelodysplastic syndrome(MDS)患者由来のIL-3またはGM-CSF依存性に増殖する細胞株であるF36P細胞の移植を試みた。1x107個のF36P細胞をSCIDマウス、TG-SCIDマウス、抗マウスIL-2受容体β鎖抗体を全投与したTG-SCIDマウスに移植したところ、抗マウスIL-2受容体β鎖抗体を全投与したTG-SCIDマウス群においてのみ、マウス個体内でF36P細胞の強い増殖が観察された。これらのマウスでは移植二ヶ月後には全例で後肢の麻痺が見られ、3ヶ月で全例が死亡した。骨髄細胞の役70%がヒト由来の芽球細胞でしめられており、椎体骨への骨溶解性の浸潤ならびに脊髄への浸潤も認められた。また、ヒト正常臍帯血細胞を移植したTG-SCIDマウスでは4ヶ月以上にわたりヒト骨髄球系の細胞が末梢血中に観察されており、TG-SCIDマウスがヒト造血系を長期にわたって再構築可能であることを示すデータが得られている。一方でβgalやGFPなど、種々のマカ-遺伝子を組み込んだHIVベクターも準備できており、順次ヒト造血系細胞を標的としたTG-SCIDマウス個体内での感染実験を行っていく予定である。
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