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宿主側因子Tat結合蛋白質に関する形態学的、分子生物学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 08269221
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪市立大学

研究代表者

佐藤 真  大阪市立大学, 医学部, 助教授 (10222019)

研究分担者 米田 託成  大阪市立大学, 医学部, 助手 (70271179)
高木 宏  大阪市立大学, 医学部, 教授 (30163174)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1996年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードHIV / AIDS / 宿主側因子 / Tat / TBP-1 / 転写 / 26Sプロテアゾーム / 精巣
研究概要

Tat結合蛋白質(TBP-1)は、HIVの転写活性化因子Tat蛋白質に結合し、HIVの増殖を抑制する宿主側因子と考えられている。しかしながらTBP-1の発現様式、生理機能の解析などは未だなされていない。本年得られた結果を以下に記す。
(1)マウスTBP-1のほぼ全長と思われるcDNAをクローニングし、その塩基配列を決定した。その結果、報告されているヒトTBP-1より長い5'側非翻訳領域が得られ、また新たなる翻訳開始部位と考えられる部位を同定した。
(2)新しく得たマウスTBP-1 cDNAの塩基配列をもとにプローブを作成し、ノーザンブロット解析およびin situハイブリダイセーション組織化学法を施行し、正常成熟マウス組織におけるTBP-1 mRNAの発現様式を調べた。その結果、脳、心臓、脾臓、腎臓、精巣においてTBP-1 mRNAの発現を認めた。精巣では、他臓器に比べTBP-1 mRNAの発現量が多く、組織内においては精母細胞にて発現レベルが高かった。さらにTBP-1に対する抗体を作製し、免疫組織化学を行ったところin situレハイブリダイゼーション法と同様の所見を得た。
(3) Yeast two hybrid法を用い、マウスにおいてTBP-1に結合しうる因子を検索した。その結果、結合因子の候補として2クローンを精巣より同定した。その内1クローンについてcDNAのほぼ全長をクローニングした。この因子(TBP-1連関因子、TBP-1 interacting protein, TBPIP)は全長約0.9kbであり、新規因子と考えられ、精巣においてTBP-1と同一細胞に局在するものであった。さらに、CATアッセイの結果、TBP-1とTatに対する作用を増強する、すなわちTBP-1のTatを介したHIV転写活性抑制作用を増強する働きが確認された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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