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HIV-envによる免疫不全発生機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08269224
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東海大学

研究代表者

古賀 泰裕  東海大学, 医学部, 教授 (60170221)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1996年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワードHIV / gp160 / Ca^+ / カルモジュリン
研究概要

gp160がいかにして細胞内Ca^+上昇を導くかについて検討するために、各種シグナル伝達阻害剤でUE160を前処理したところ、CaM阻害剤であるW7がCa^+上昇を阻止することがわかった。Srinivasら(J.Biol.Chem.286:22895,1993)のCell free productを用いた実験ではCaMはgp160に結合すること、同様の実験系を用いたMillerら(AIDS Res.Hum.Retroviruses 9:1057,1993)の検討でCaMはgp160 C末端の約20アミノ酸残基に結合能を示すこと等より、細胞内でgp160がCaMに結合することがCa^+上昇への引き金になることが推測された。この事を実証するために、C末端が種々の長さで欠損した変異gp160を発現する細胞株を作りさらに検討した。その結果、C末端の5アミノ酸残基以上を欠損したgp160は細胞内でのCaMとの結合が消失し、かつCa^+上昇も引き起こさなくなることがわかった。また、gp160と結合したCaMはその補酸素活性が有意に上昇することも確認された。Nicoteraら(Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:453,1989)は、核内Ca^+濃度はCaMによって賦活されるCa^+ポンプによって調節されると報告している。以上の知見より、gp160が直接CaMに結合することでCaMを活性化し、活性化CaMによってCa^+ポンプが作働し、核内Ca^+濃度が上昇すると予想された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Sasaki,M et al: "Induction of apoptosis by catmodutin-dependent intracettutar.Ca^+ elevation in CD4^+ cells expressing gp160 of HIV" Virology. 224. 18-24 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Sudo,N et al: "Extracellutar ATP activates mast cells via a mechanism that is different from the activation induced by the cross-linking of Fc receptors" Journal of Immunology. 156. 3970-3979 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 古賀泰裕: "HIV感染によるアポト-ミス誘導とシグナル伝達機序の解析" 日本臨床. 54巻7号. 116-121 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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