研究課題/領域番号 |
08270219
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
萩原 正敏 名古屋大学, 医学部, 助教授 (10208423)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | CREB / ターゲット遺伝子 / E-カドヘリン / dual-specific phosphatase / 長期記憶 |
研究概要 |
本研究の目的は、CREBのターゲット遺伝子をクローニングすることによって、こうした長期記憶に不可欠な遺伝子を同定しようとするものであった。1994年、転写因子CREBのノックアウトマウスやドミナントネガティブショウジョウバエが作製され、長期記憶が低下ないし喪失することが判明してる。我々は従来からDifferential Display法や免疫沈降法によってCREBのターゲット遺伝子を探求してきたが(平成7年度、本重点研究)、記憶形成あるいはその維持に関連する想定できるものは未同定のままである。本年度の研究により、幾つかの候補遺伝子にターゲットを絞り込みつつある。一つは、接着分子で、特にE-カドヘリンのプロモーター領域にCREが存在し、我々の予備実験データでは神経分化に関与しているものと目される。もう一つは、新しいdual-specific phosphataseで種々の細胞外刺激により遺伝子発現が起こる。後者は新規遺伝子であり、現在全長cDNAのクローニングを継続中である。今後はこれらの遺伝子の発現が、神経興奮時に亢進するか、またその発現を止めると長期記憶にどのような影響を与えるのかという点について検討を進める。
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