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前シナプスに局在しPHドメインを持つhiclタンパク質の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08270247
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

浜 千尋  国立精神・神経センター, 神経研究所・遺伝子工学研究部, 室長 (50238052)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードstill life / sif / シナプス / 神経発生 / ショウジョウバエ / rho / アクチン / 突然変異
研究概要

神経機能の中心はシナプスにある。しかし、シナプスの発生・分化や、神経活動に伴う可塑的な形態変化等を制御する分子機構に対しての理解は未だ僅かである。われわれは、シナプス末端に存在する情報伝達経路上の分子をショウジョウバエの遺伝学を用いて同定したので報告する。
still life(sif)遺伝子はショウジョウバエのエンハンサートラップ系統の中から選択された活動性低下変異株の解析により同定された。この遺伝子のコードするSIFタンパク質はDH、PDZ、PHドメインを持ち、rho類似GTPaseを活性化するグアニンヌクレオチド交換因子であることが予想される。また抗体染色により、SIFタンパク質はシナプス特異的に存在し、シナプス末端内の膜近傍の限られた領域に局在することが明らかとなった。このタンパク質の機能を調べるために、N端を欠失させたSIFタンパク質をヒトの肺癌由来のKB細胞に導入して発現させると、F-アクチンが局所的に蓄積し細胞膜のrufflingが引き起こされる。また、ショウジョウバエ個体中の神経細胞で発現させると、軸索伸長および運動神経末端の発達が阻害されることがわかった。以上の結果は、SIFタンパク質がシナプス末端内でrho類似GTPaseを活性化することによりアクチン骨格系を制御し、シナプス末端の分化・形態を調節していることを示唆している。発生時期のシナプス形成だけでなく、神経活動にともなう構造的なシナプスの可塑性に対する関与が期待され、今後これらの観点から解析をすすめて行く必要がある。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masaki Sone: "Still life,a Protein in Synaptic Terminals of Drosophila Homologous to GDP-GTP Exchangers" Science. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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