• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Trp合成酵素αおよびαβ複合体のX線解析による高次構造構築原理の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08272223
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関姫路工業大学

研究代表者

森本 幸生  姫路工業大学, 理学部, 助教授 (80200450)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードトリプトファン合成酵素 / 立体構造構築原理 / X線解析
研究概要

蛋白質の立体構造形成および四次構造形成のメカニズムを解明するために、大腸菌トリプトファン合成酵素αサブユニットのX線結晶構造解析を行った。
αサブユニットは、αヘリックスβシート構造が繰り返すβバレル構造をとっている。αサブユニット二量体の構造は、このβバレルがほぼ平行に並び、かつ分子1個分ずれたように配置して接触していることがわかった。本来であればこのαサブユニットの接触領域にはβサブユニットが位置し酵素本来の構造をとり機能するのであるが、この位置にαサブユニットがきていることになる。さらに、本来の酵素分子はα2β2の複合体を作るが、そのサブユニットの立体的な配置はαββαの順である。つまり、元々αサブユニットは接触しないような酵素分子である。にもかかわらず、今回の結果は二量体を形成しαサブユニット同士が接触している。これは、この接触領域に酵素活性においても重要な四次構造形成の鍵があるのではないかと考えられる。トリプトファン合成酵素の酵素反応は、インドール3グリセロリン酸からインドールを作るα反応、インドールからトリプトファンを作るβ反応の2段階で行われること、αサブユニット単独でのα反応よりも、α2β2複合体を形成したときの方が活性が50ないし100倍近く増幅されること、などが知られている。このこととサブユニットの立体配置を考えてみると、α反応で生成したインドールがトラップされずに次のβ反応に供給されるαβの組み合わせの方がααの組み合わせよりも反応効率がいいことを示している。αβ複合体の接触領域とα二量体の接触領域を比較してみると、どちらにも共通するのことは芳香環側鎖が接触領域に配置されていることである。どちらも、二つのサブユニットをつなぎ止めるように配置している。このことインドールトラップの関係についてさらに考察を行う必要がある。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T. Yabuuchi: "Crystallization and Preliminary X-Ray Analysis of Salicylate Hydroxylase from Pseudomonas putida S-1." J. Biochem.119. 829-831 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 森本幸生: "トリプトファン合成酵素のサブユニットのX線結晶構造解析" 生物物理. 35. S11-S11 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi