研究課題/領域番号 |
08273210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒木 崇 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00273433)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | シロイヌナズナ / MADS‐box遺伝子 / 胚株 / 形態形成 / 細胞分化 |
研究概要 |
シロイヌナズナのMADS‐box遺伝子の一つAGL6遺伝子が、胚株の成熟、胚嚢の分化、種子形成において果たしている役割を明らかにすることを主たる目的として、本年度には以下の成果を得た。 (1)AGL6遺伝子の機能喪失変異体を得る目的で、シロイヌナズナNossen野性型株から作出した突然変異原処理第2(M2)世代、200家系のうち、これまでに157家系を家系ごとにスクリーニングし、た8るAGL6遺伝子のアンチセンス・コンストラクトを持つ形質転換植物と類似の表現型を持つものを探した。その結果、8系統(3つの相補群)の独立の突然変異体候補を得た。表現型異常の程度が著しい5系統のうち3系統についてAGL6遺伝子の塩基配列の決定をおこなったところ、1系統(Nom2‐55‐#1)で、第7エクソンにG→Aの塩基置換(188番目のアミノ酸がAlaからThrに置換している)が見いだされた。現在、これをAGL6遺伝子の機能喪失変異の有力な候補と考え、この系統におけるAGL6遺伝子の突然変異と花の形態異常表現型の共分離を解析中である。NoM2‐55‐#1と同程度の表現型異常を示す残る2系統について、AGL6遺伝子の塩基配列の決定を進めている。残る43家系についても、現在スクリーニングを進行中である。 (2)AGL6遺伝子の異所的発現が胚株の形態形成におよぼす影響を検討するために、AP3プロモーター(外株皮で発現する)の制御下にAGL6cDNAを発現させるプラスミドを構築し、植物の形質転換をすませ、現在、形質転換植物体の選抜をおこなっている。 (3)AGL6遺伝子を発現する内株皮内皮の選択的細胞死が胚株の形態形成におよぼす影響を検討するために、AGL6プロモーターの制御下にBarnase遺伝子を発現させるプラスミドを構築し、植物の形質転換をすませ、現在、形質転換植物体の選抜をおこなっている。
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