研究課題/領域番号 |
08274207
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
依田 欣哉 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助手 (30126916)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ヒト染色体 / セントロメア領域 / α-サテライトDNA / CENPB / ヌクレオソーム構造 / ポジショニング / CENPB二量体 / CENPA |
研究概要 |
ヒトセントロメア領域を構成するαサテライトDNAとセントロメアタンパク質CENP-A、CENP-Bおよびコアヒストンとの相互作用によって構成されるセントロメア特異的ヌクレオソーム構造を解析し、これまでに以下の点を明らかにした。(i)CENP-Bboxの基本的分布様式が2mer毎に一回の規則的配列である(論文受理)。(ii)in vitro,in vivo解析からCENP-Bがヌクレオソーム構造のポジショニングを誘起する(論文投稿中)。(iii)CENP-A及びヒストンH2A、H2B、H3、H4を高度に精製しヌクレオソーム構造の再構成を行い、CENP-AがヒストンH3としての機能を持つことを示した(論文準備中)。本年度はこれらの成果を踏まえて、(i)HeLa細胞単離核を用いてDNaselフットプリント解析を行いCENP-Bbox周辺のヌクレオソーム構造がDNAヘリックスの回転ユニットに関しても厳密にポジショニングしていることを証明した(ロ-テ-ショナルポジショニング)。(ii)精製CENP-Aを用いたヌクレオソーム再構成系においてMNaseフットプリント解析を行い、CENP-BboxにCENP-Bが結合した条件下では、コアヒストンを用いたときと全く同一の超感受性部位がCENP-Bbox周辺に誘起されることを示した。この結果はさらにvivoに近い再構成系を組み立てることに成功したことを意味するもので意義深いと考えている。(iii)CENP-A抗体の作製を試みている。
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