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核膜形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08274218
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京薬科大学

研究代表者

多賀谷 光男  東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (30179569)

研究分担者 初沢 清隆  東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (20256655)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード核 / 有糸分裂 / 膜融合
研究概要

NSFは、小胞輸送において小胞とターゲット膜との融合に関与することが知られているが、我々はこのタンパク質が核膜にも存在していることを見い出した。本研究ではNSFが有糸分裂時の核膜の分解や形成に関与しているかどうかを調べた。
NSFは、SNAPおよびSNAREと沈降係数20Sの複合体を形成してゴルジ膜に結合していることが知られている。NSFが多量に発現しているPC12細胞より核を単離して分析した結果、SNAPとSNAREも核膜に存在していることが判明した。ゴルジ膜に結合している20S複合体は、Mg^<2+>-ATPの添加によって分解しNSFは膜より遊離するが、核膜に結合しているNSFはMg^<2+>-ATPによって膜より遊離しなかった。しかしながら、有糸分裂前期になって核膜が分解する直前になると、核膜結合NSFもMg^<2+>-ATPによって膜から遊離するようになった。この結果は、NSFの核膜結合にはなんらかの調節機構が存在することを示唆している。NSFの核膜融合への関与を証明するために、SNAPのポリクローン抗体を作成してin vitroでの核膜融合反応を阻害するかどうかを調べた。その結果、抗SNAP抗体によって核膜の成長は著しく阻害され、この阻害はSNAPの添加によって解除された。核膜構造の維持にNSFが関与していることを確認するために抗NSFモノクローン抗体をCHO細胞へマイクロインジェクションした。すると、ゴルジ体の分解と核膜構造の変形が起こったが、他の膜系には有意な変化は認められなかった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Steel,G.j.et al.: "Association of the fusion protein NSF with clathrin-coated vesicle membranes." EMBO J.15. 745-752 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tagaya,M.et al.: "SNAP prevents Mg^<2+>-ATP-induced release of NSF from the jolgi apparatus in digitonin-permeabilized PC 12 cells." J.Biol.Chem.271. 466-470 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tagaya,M.et al.: "Inhibition of vesicle-mediated protein transport by nordihydroguaiaretic acid." J.Bio chem.119. 863-869 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Boudier,J.-A.et al.: "Distribution of components of the SNARE complex in relation to transmitter release sites at the frog neuromuscular junction." Eur.J.Neurosci.8. 545-552 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tagaya,M.et al.: "SNAP-25 is present on chromaffin granules and acts as a SNAP receptor." FEBS Lett.394. 83-86 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 井口ら: "ライフサイエンス基礎実験" 丸善, 200 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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