研究課題/領域番号 |
08276101
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
片岡 宏誌 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (60202008)
|
研究分担者 |
岩見 雅史 金沢大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (40193768)
市川 敏夫 九州大学, 理学部, 助教授 (50136420)
相薗 泰生 神戸大学, 農学部, 教授 (20089931)
溝口 明 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60183109)
嶋田 透 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20202111)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
271,500千円 (直接経費: 271,500千円)
1999年度: 48,900千円 (直接経費: 48,900千円)
1998年度: 48,900千円 (直接経費: 48,900千円)
1997年度: 65,700千円 (直接経費: 65,700千円)
1996年度: 108,000千円 (直接経費: 108,000千円)
|
キーワード | 昆虫 / カイコ / ホルモン / エクジソン / 変態 / 休眠 / シスエレメント / 遺伝子発現 / ペプチドホルモン / 前胸腺刺激ホルモン / PBAN / ボンビキシン / 受容体 / 休眠ホルモン |
研究概要 |
岩見はボンビキシン遺伝子が約30コピーからなる多重遺伝子であることを突き止め、ボンビキシン細胞特異的転写エレメントを同定した。市川は神経分泌細胞の電気的な活動を長期(2〜5日)に渡り連続して記録することに成功した。その結果、同一の神経ペプチドホルモンを産生する神経分泌細胞群は、一つの自立的な機能単位として行動し、さらに上位中枢の制御下にあり、生殖行動(交尾により性フェロモン分泌が完全に抑制されるなど)等の高次生体機能の解発に密接に結びついていることを実証した。山下はカイコ卵休眠を支配する休眠ホルモン遺伝子の発現調節領域を同定するために、種々の長さのプロモーター領域にlacZ遺伝子を繋いだ人工遺伝子を導入した形質転換ショウジョウバエを作成し、約650bpのシスエレメントの同定に成功した。嶋田はカイコのperがZ染色体に座乗することや、第10染色体上のEcR・E75両遺伝子の座位を決定した。相薗はエビガラスズメの休眠蛹の休眠覚醒においてセロトニンによるPTTH分泌制御が重要であることを明らかにした。溝口は時間分解蛍光免疫測定法を活用した超微量定量法(検出感度0.1pg)を確立し、カイコ血液中の前胸腺刺激ホルモン(PTTH)濃度の変動を解明した。片岡は哺乳類細胞を用いた発現クローニング法によりカイコの前胸腺に存在するPTTH受容体をクローニングすることに成功し、いわゆる膜7回貫通型のG-タンパク質共役型受容体であることを明らかにした。藤原はカイコ無翅突然変異体(fl)ではエクジソン発現カスケードの初期後期遺伝子のBHRおよび後期遺伝子のurbainの発現が翅のみで低下していることを見出した。柳沼は受容体に関してはカイコ卵から7種類のEcRのアイソフォームを同定し,エクジソン作用の多様性が受容体の多様性によっている可能性も示した。
|