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ショウジョウバエ変態時の細胞死の遺伝制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 08276213
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

谷村 禎一  九州大学, 理学部, 助教授 (20142010)

研究分担者 木村 賢一  北海道教育大学, 教育学部・岩見沢校, 助教授 (80214873)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1996年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードショウジョウバエ / アポトーシス / 細胞死 / ced-3 / ICE / 変態
研究概要

変態時の細胞死に関わる遺伝子を同定するために、他の生物でその機能が明らかにされている細胞死実行遺伝子をGAL-5/USA異所発現系を用いてショウジョウバエの発生途上の特定の細胞群で発現させ、その機能を細胞レベルで明らかにした。P因子形質転換法によりUAS-ced-3/ICEが挿入された系統を確立した。得られた複数のUAS系統を、種々のGAL-4系統と交配し、致死の時期、形態異常の有無を調べた。交配に用いたUAS系統あるいはGAL4系統の違いによって多様な異常が認められた。sca-GAL4とUAS-ced-3/ICEの交配のある組み合わせでは、胚致死となりPNSの形態異常が認められた。別の系統との交配では成虫が得られたが、体表の剛毛が完全に欠損していた。UAS系統による異常の違いは、UAS-ced-3/ICEの挿入部位の位置効果による発現量の差によるものと考えられた。GAL4の発現と細胞死が生じる細胞群は一致していたことから、形態異常はced-3/ICEの働きによると考えられる。このことは、ced-3/ICEによる細胞死は細胞死抑制遺伝子p35の同時発現によって抑制されたことから支持された。ring glandでGAL4が発現している系統との交配では、3令以後、変態が進行しないgiant larvaが得られ、prothoracic glandが細胞死を起こしていた。以上の結果から、ショウジョウバエの細胞死の実行にced-3/ICEと相同な遺伝子が関わっていると示唆される。この異所的発現系を利用することによって、異常を抑制あるいは促進する突然変異体をスクリーニングすることによって、細胞死を制御している未知の遺伝子を同定し、それらの遺伝子の変態時の役割を解明することが可能であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Sawamoto,K.: "argos is required for projection of photoreceptor axone during optic lobe development in Drosophila" Developmental Dynamics. 205. 162-171 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Sawamoto,K.: "The Drosophila secreted protein Argos regulates signal transduction in the Ras/MAPK pathway" Developmental Biology. 178. 13-22 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Shigenaga,A.: "cell ablation by ectopic expression of cell death genes,ced-3 and Ice,in Drosophila" Development Growth and Differentiation. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Shigenaga,A.: "Targeted expression of ced-3 and Ice induces programmed cell death in Drosophila" Cell Death and Differentiation. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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