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昆虫脳神経ペプチドホルモンの細胞内シグナル伝達機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08276217
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関理化学研究所

研究代表者

松本 正吾  理化学研究所, 分子昆虫学研究室, 副主任研究員 (60134516)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード昆虫ホルモン / フェロモン / シグナル伝達 / カルモジュリン
研究概要

フェロモン腺の培養系を用いた実験から、カイコのフェロモン生合成活性化神経ペプチド(PBAN)のシグナルはフェロモン腺細胞膜のレセプターに伝えられた後、カルシウムイオンチャンネルの開口→カルシウム-カルモジュリン(CaM)複合体の形成→プロテインホスファターゼの活性化→アシルCoAレダクターゼの活性化、という細胞内情報伝達系を介してボンビコール生合成系に伝えられ、その最終過程であるアシル基の還元反応が促進されるものと考えられた。そこで、PBANのシグナル伝達の流れを酵素等シグナル伝達に介在する機能性タンパク質の活性化として捉え、各ステップを分子レベルで解析するため、まず、フェロモン腺細胞内に存在する伝達因子の分画を試みた。その結果、CaM、プロテインホスファターゼは細胞質画分に、また、ボンビコール前躯体、アシルCoAシンセターゼおよびアシルCoAレダクターゼはミクロソーム画分に見いだされ、後者の各因子はCHAPSにより可溶化された。そこで、PBANシグナル伝達の初期過程に関与するCaMの精製を試み、順次イオン交換および逆相HPLCを行うことによりこれを単離した。さらに、酵素による断片化とアミノ酸配列分析より、単離されたカイコフェロモン腺のCaMの一次構造を明らかとした。今後の計画としては、CaM結合タンパク質および他の伝達因子の精製を進め、PBANによるシグナル伝達の流れを分子レベルから実体的に明らかにする。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shogo Matsumoto: "Insect Pheromone Research : New Directions" CHAPMAN & HALL, 684 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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