研究課題/領域番号 |
08277215
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野島 博 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (30156195)
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研究分担者 |
木村 信也 大阪大学, 微生物病研究所, 教務職員 (70273703)
田中 誠司 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (50263314)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1996年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | Cdc2変異 / 出芽酵母 / Nim1 / Cdc28 / MCB配列 / 蛋白質キナーゼ / ヒドロキシ尿素 / チェックポイント |
研究概要 |
我々は分裂酵母のcdc2変異を相補する出芽酵母の新規遺伝子をクローニングした。その遺伝子はSer/Thrキナーゼをコードし、構造も機能のNim1に類似していのでNIK1(Nim1-like kinase)と命名した。本年度はNIK1の機能解析を集中的に行った。NIK1はmRNA量がG1/S期でピークを持つ細胞周期性振動を繰り返す。実際、NIK1遺伝子の上流には、酵母のG1/S期の調節配列として知られているMCB,SCB配列と類似の配列が存在する。nik1破壊株は致死ではないものの、G2/M期の細胞の割合が増加細胞が野性株よりも増加しており、細胞が増殖し定常期にはいっていくにつれて細胞が異常にのびた奇妙な形態を示した。その形態は、出芽酵母中で分裂酵母のCdc2阻害因子であるweel^+遺伝子を強制発現させた時に観察されるものと類似していた。これらの細胞では、核は正常に分裂しておらず、短いスピンドルを持つ細胞が多く観察された。また、FLAGtagを付けて強制発現させたNik1蛋白質は、p13^<SUC1>ビーズCdc28と相互作用することが生化学的および遺伝学的に示すことができた。以上のことは、NIK1がnim1^+遺伝子の出芽酵母ホモログであるのみでなく、nim1^+では知られていなかった未知の細胞周期の制御を行っていると考えるに十分な証拠である。さらにnik1破壊株がヒドロキシ尿素(HU)に感受性となり、cdc28との2重破壊株ではDNAの生合成や分配が異常になっていることがDAPIやFACS解析から分かった。これらの結果はNik1がS/M・形態チェックポイントに絡んでいることを示唆する。このほか構造上NIK1類似のGIN4について、NIK1との関連を調べた。
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