研究課題/領域番号 |
08278103
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
木南 英紀 順天堂大学, 医学部, 教授 (10035496)
|
研究分担者 |
川島 誠一 東京都臨床医学総合研究所, 部長 (60008571)
名取 俊二 理化学研究所, 名取特別研究室, 特別招聘研究員 (50012662)
横沢 英良 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90012765)
内山 安男 大阪大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10049091)
大隅 良典 (大隈 良典) 国立基礎生物学研究所, 教授 (30114416)
三浦 正幸 筑波大学, 医学部, 講師 (50202338)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
254,900千円 (直接経費: 254,900千円)
1999年度: 58,000千円 (直接経費: 58,000千円)
1998年度: 54,100千円 (直接経費: 54,100千円)
1997年度: 51,800千円 (直接経費: 51,800千円)
1996年度: 91,000千円 (直接経費: 91,000千円)
|
キーワード | バイオモジュレーター / 蛋白分解 / リソソーム / オートファジー / 蛋白連結システム / カテプシン / アポトーシス / カスパーゼ / 細胞周期 / 細胞分化 / 細胞死 / プロテアーゼ / 自食作用 / カルパスタチン / 細胞文化 / 恒常性の維持 / ユビキチン / カルパイン |
研究概要 |
プロテアーゼの生体機能を主体に解析し以下の研究成果を得た。(1)リソソーム/液胞系:自食作用は細胞が飢餓などのストレス環境下に自己の細胞成分を分解する生理機能であり、真核細胞に普遍的に存在する。大隅は酵母においてクローニングした16個のAPG遺伝子間の相互関係を明らかにし、自食作用を分子レベルで理解する上で画期的な成果を得た。木南はとくにオートファジーに必須な二つのタンパク結合反応に中心な役割をもつApg7pについて解析した。これらの研究によってオートファジーにおける中心課題であるオートファゴソーム形成の分子機構に関して明確なイメージが得られ始めている。世界的に注目されたのは、ユビキチン経路と同様な二つのタンパク質結合反応がオートファジーの進行に必須であることがわかったことである。Apgシステムは高等動植物に至るまで広く保存されていることが確認され、さらに他の膜動態にも関与している可能性が考えられており、先進的な研究として広く国際的に注目されている。TPP-IあるいはカテプシンDというリソソームプロテアーゼの欠損により神経症状を伴うリソソーム蛋白蓄積症を呈することが解析された(木南、内山)。また、昆虫(センチニクバエ)の蛹から成虫に分化する過程にカテプシンLとBが関与することが明らかになった(名取)。(2)カスパーゼ:アポトーシスには一群のカスパーゼが働くが、カスパーゼ-1,3,7,9のノックアウトマウスが杭田により、カスパーゼ-11のノックアウトマウスが三浦によって作製され、それらの生体機能と活性化カスケードの解析が行われた。一方、アポトーシスにおけるカスパーゼ以外の蛋白分解系であるユビキチン-プロテアソーム系(川島)、カルパイン系(大海、川島)やリソソーム系(内山)の関与についても解析が進み、その実体が明らかになりつつある。
|