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時空間入力パターンに励起された神経回路網の非線形動力学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08279202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

郷原 一寿  北海道大学, 工学部, 助教授 (40153746)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードニューラルネットワーク / 非線形動力学理論
研究概要

脳は、状態をリセットすることなく、時空間信号の入出力変換を適切に行う機能的モジュール群によって構成されていると考えられる。これまでの研究では、このようなモジュールを理解および解析するための力学的枠組みについて考察してきた^<[1]>。これによると、複数の時空間入力パターンが途切れることなく連続して入力されるフィードバック結合を持つニューラルネットワークの動作は、入力パターンに対応した励起アトラクタを次々に遷移して行く過程と捉えることができる。励起アトラクタとは、同一の入力パターンを仮想的に無限回入力した後行き着く不変集合である。有限時間の入力パターンに対しては、行き着く前に遷移することになり、励起アトラクタの周りに広がりを生ずる。今回この"広がり"について詳細に解析した結果、励起アトラクタ間を遷移する軌道は状態空間に"フラクタル的な広がり"を形成することが明らかとなった。
フラクタル遷移は、散逸力学系に普遍的な現象であると考えられる。状態のリセットをすることなく時間発展するダイナミカルシスムは外部から次々と入力される複数の時空間入力パターンに対して、それらの時間系列を、フラクタル的な階層構造として、状態空間の部分空間である出力に反映する。脳の機能的モジュール間でフラクタル遷移を積極的に利用している可能性がある。時間軸上での情報処理の観点から、脳の機能を考える上で極めて興味深いものである。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Yambe: "Strange hemodynamic attractor parameter with 1/R total artifical heart automatic control algorithm." The Intern. J. Artificial Organs. 19(5). 302-306 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Yokoi: "Comparative study on searching methods for recurrent neural networks" Systems and Computers. 28(11). 45-60 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Gouhara: "Neurodynamics for soft computing." Proc. of IWSCI′96. 1996. 148-153

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤省三: "ニューロダイナミクスによる入出力変換パターンの内部表現" 信学技報. NC95-100. 67-74 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 高瀬治彦: "リカレントニューラルネットワークにおけるBPTT法を用いたアトラクタの形成" 計測自動制御学会論文集. 32(6). 957-966 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 横井邦雄: "記憶面をもとにした階層型ニューラルネットワークの学習過程の解析および学習の高速化手法の提案." 電子情報通信学会論文誌D-II. J79-D-II. 1128-1133 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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