研究課題/領域番号 |
08282103
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
湊 長博 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (40137716)
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研究分担者 |
桂 義元 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (90027095)
坂口 薫雄 (阪口 薫雄) 熊本大学, 医学部, 教授 (70192086)
斉藤 隆 (斎藤 隆) 千葉大学, 医学研究科, 教授 (50205655)
高浜 洋介 徳島大学, 遺伝子実験施設, 教授 (20183858)
烏山 一 東京都臨床医学総合研究所, 室長 (60195013)
谷口 克 千葉大学, 医学部, 教授 (80110310)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
170,700千円 (直接経費: 170,700千円)
1999年度: 40,800千円 (直接経費: 40,800千円)
1998年度: 40,200千円 (直接経費: 40,200千円)
1997年度: 40,200千円 (直接経費: 40,200千円)
1996年度: 49,500千円 (直接経費: 49,500千円)
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キーワード | 抗原レセプター / レパートリー形成 / 低分子量G蛋白 / インテグリン / 胚中心 / 細胞分化 / 転写因子 / 遺伝子組み換え / 低分子G蛋白 / Rap1 / Ras / シグナル伝達 / 細胞接着 / 細胞骨格 / 免疫応答 / アナ-ジ- / クローン増巾 / GTPase活性化蛋白 / コミットメント / Tリンパ球 / Bリンパ球 / 胸腺外分化 |
研究概要 |
前年度に引き続き、リンパ球の分化と活性化、レパートリー形成について研究を進め、以下のような成果を得た。(1)低分子G蛋白Rap1がT細胞レセプターの刺激により活性化されインテグリンの活性化を誘導すること、さらにその遷延性の活性化はT細胞応答性と抑制し免疫記憶成立障害に至ることを示した。(2)CTLA-4が、SHP-2によらない新しいシグナル経路でT細胞のIL2産生を抑制することを明らかにした。(3)胚中心におけるB細胞に強く発現される新しい遺伝子GANPを同定し、これがDNA複製に関与するMCM3と結合することを明らかにし、B細胞のクローン増幅に関与している可能性を示した。(4)単一前駆細胞からのリンパ球の分化のアッセイ法を確立し、これを用いてT前駆細胞が胸腺内でT細胞レセプターβ鎖の再構成に先だって著明な細胞増殖を示しレパートリー拡張に寄与していることを示した。(5)プレB細胞レセプターのシグナルによって、免疫グロブリン遺伝子のH鎖の再構成の抑制(対立遺伝子排除)とL鎖遺伝子再構成の亢進が協調的に誘導されることを明らかにした。(6)NotchのリガンドDelta系の分子Pref-1が胸腺細胞の生存と増殖に関与していること、それはHes-1転写制御因子の発現誘導によっていることを示した。(7)IL7によって活性化されるStat-5が、CBPやp300と協調的に働くことによって胸腺細胞のT細胞レセプターγ鎖のgermline転写を誘導し、V-J遺伝子組み換えを引き起こしてγδ系列のT細胞分化を誘導することを明らかにした。
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