研究課題/領域番号 |
08282205
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
荒瀬 尚 千葉大学, 医学部, 助手 (10261900)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1996年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | NKR-P1 / FcRγ / IL-4 / IFN-γ / Th_1 / Th_2 |
研究概要 |
NK1.1^+T細胞は、活性化によって強力なリンフォカイン能を示すことから免疫反応の制御細胞として重要なポピュレーションであると考えられるようになってきた。特に、NK1.1分子はある種の糖鎖を認識するNK細胞の抗原レセプターと考えられるNKR-P1分子の一つであることから、NK1.1^+T細胞はT細胞抗原レセプターとNK細胞抗原レセプター双方を持つ細胞であるといえる。そこで、NK1.1^+T細胞のリンフォカイン産生におけるNK1.1分子の機能を解析したところ、IFN-γの産生機構に重要な役割を担っていることが明らかになった。つまり、NK1.1^+T細胞はT細胞抗原レセプターからの刺激によって、IL-4を強く産生するのに対して、NK1.1分子からの刺激に対しては、IFN-γを優位に産生することが明らかになった。従って、免疫反応においてNKR-P1(NK1.1)分子を介したシグナルがNK1.1^+T細胞のリンフォカイン産生能を制御している可能性が考えられた。さらに、NKR-P1分子のシグナル伝達機構の解析を行った結果、NKR-P1分子には、いままで、Fcレセプターのシグナル伝達のみに重要な役割を担っていると考えられてきたFcRγ鎖が、NKR-P1分子に会合していることを明らかにした。さらに、FcRγ鎖欠損マウスよりNK細胞を採取してその機能解析を行ったところ、FcRγ鎖欠損マウスのNK細胞は、NKR-P1のシグナル伝達が欠如していることが明らかになった。以上より、NKR-P1分子は、ユニークなシグナル伝達機構を持ち、NK1.1^+T細胞およびNK細胞の機能制御において重要な分子であると考えられた。
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