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ヒトT細胞白血病ウイルスによる自己免疫発症機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08282212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

岩倉 洋一郎  東京大学, 医科学研究所, 教授 (10089120)

研究分担者 田川 陽一  東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (70262079)
浅野 雅秀  東京大学, 医科学研究所, 助手 (50251450)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードHTLV-I / 関節リウマチ / 自己免疫 / サイトカイン / ノックアウトマウス / コラーゲン誘導関節炎
研究概要

HTLV-1トランスジェニックマウス(Tg)での関節炎発症に関与するサイトカインを同定するために、IL-1α,IL-1β,IFN-γ,TNF-α,IL-4,IL-6のそれぞれの遺伝子ノックアウトマウス(KO)とHTLV-1Tgとを交配して関節炎の発症率を比較した。IFN-γKOマウスは差がなかったが、IL-1α/βダブルKOとIL-6KOマウスでは発症が抑制されることがわかり、この二つのサイトカインが関節炎の発症に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。TNF-αとIL-4については現在観察群を作成中である。またコラーゲン誘導関節炎においてもKOマウスを用いた同様の解析を行い、やはりIL-1とIL-6が発症に重要であることがわかった。以上のように種々のサイトカインKOマウスを用いることで、関節リウマチの発症に関与するサイトカインを同定することに成功しつつある。
昨年度は正常マウスの骨髄細胞をHTLV-1Tgに移植すると関節炎の発症が抑制されることを明らかにしたが、今年度は高発症系のBALB/c背景のHTLV-1Tgの骨髄細胞と脾細胞を正常マウスに移植することで、発症を移入することに成功した。またHTLV-1Tgをヌードマウスの背景にしたら発症が抑制されることも見いだしたので、この関節炎の発症にはT細胞が重要であることがわかった。そこでHTLV-1TgのT細胞のVβレパートリーを調べたところ、関節局所において特定のVβが増加していることがわかった。関節で増加したT細胞が認識する抗原分子を同定するために、脾臓のT細胞をII型コラーゲンやHSP60などの存在下で培養したところ、II型コラーゲンに反応するT細胞のVβが関節T細胞のVβと一致するものがあり、関節で増加しているT細胞がII型コラーゲンを抗原として認識していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Arakawa,H: "Extrachromosomal circular DNAs from differentiating embryonic stem cells" Cell Struc.Funct. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Asano,M: "Growth retardation and early death of β-1,4-galactosyltransferase knockout mice with augmented proliferation and abnormal differentiation of epithelial cells." EMBO.J.(in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Asano,M: "Growth retardation and early death of β-1,4-galactosvltransferase knockout mice with augumented proliferation and abnormal differentiation of epithelial cell" In "Mouse Molecular Genetics". 26 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Fujisawa,K: "Therapeutic effect of the anti-Fas antibody on arthritis in HTLV-I tax transgenic mice" J.Clin.Invest. 98. 271-278 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Saijo,S: "Involvement of autoimmunity in inflammatory arthropathy that developed in HTLV-I transgenic mice." Eur.Cytokine Netw.7. 606 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tagawa,Y: "Resistance of interferon-γ deficient mice against in a T-cell dependent manner." Eur.Cytokine Netw. 7. 505 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshimoto,T: "Interleukin-18(L-18) together with L-12 inhibits TgE synthess by induction of IFN-γ prooluction from activated B cells." Proc.Nat Acad Sci USA. 1997 ((in press))

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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