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ヒトゲノムGC含量ドメイン構造の解析と遺伝子高密度領域の探索

研究課題

研究課題/領域番号 08283106
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

池村 淑道  国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 教授 (50025475)

研究分担者 小平 美江子  放射線影響研究所, 遺伝学部, 副主任研究員
浅川 順一  放射線影響研究所, 遺伝学部, 主任研究員
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード染色体バンド / バンド境界 / GC含量モザイク / MHC領域 / AGER遺伝子 / PBX2遺伝子 / Notch様遺伝子 / トリヌクレオチドリピート
研究概要

ヒトのゲノムDNAはGC含量のMb(メガベース)レベルでの巨大な区分的構造よりなる.その区分構造が染色体バンド領域と関係することを明らかに,バンドの境界と考えられるGC含量モザイク境界の構造解析を行なってきた.ヒト染色体6p21.3領域に位置するMHCクラスIIとIII領域の境界にシャープなGC含量の変移点を見出し,高精度分染バンドの境界である可能性を指摘してきた.GC含量変移点の共通構造を明らかにする目的で,クラスIとII及び周辺の非MHC領域でのGC含量の変化を解析した.YACとコスミドの連続クローンの作製とそのGC含量の測定を行った結果,クラスIとテロメア側非MHC領域との境界,ならびにクラスIIとセントロメア側非MHC領域との境界が,GC含量の変移点であることが判明した.FISH法により,クラスIに隣接する低GC含量側の非MHC領域マーカーが6p21.3と6p22.1の境界に近接することが明らかになり,GC含量の変移点とバンド境界の新たな相関の例が示された.クラスII-III-Iのそれぞれの機能領域とGC含量ドメインとが対応することが判明し,3箇所のGC含量変移点が明らかになったので,共通構造が存在する可能性を知る目的で,各変移点領域の塩基配列の解析を行っている.既に2箇所のGC含量変移点では塩基配列の解析を完了しており,両方のGC含量変移点において,Alu配列の高密度クラスターに隣接してポリプリン/ポリピリミジン配列が存在すること,ならびに共通の特徴的な配列の存在を確認した.GCに富む領域は遺伝子密度が高いことが知られている.MHCのクラスIII領域はヒトゲノム内でも最もGCに富む部位であり,遺伝子密度が高い代表例として知られている.予想通りに,我々のゲノム歩行したGCの高いクラスIII側に4種類の新遺伝子を見いだし,これまでにAGER遺伝子・PBX2遺伝子の完全構造を報告してきた.新規のNotch様遺伝子(NOTCH4)について遺伝子の全構造を決定したところ,遺伝子の先頭部分にはポリロイシンをコードする(CTG)nのトリヌクレオチドリピートが存在していた.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 中村保一: "Codon usage tabulated from the international DNA sequence databases." Nucl.Acids Res.(in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 菅谷公彦: "Gene organization of human NOTCH4 and (CTG)n polymorphism in this human counterpart gene of mouse proto-oncogene Int3." Gene. (in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 安藤麻子: "cDNA cloning of the human homologues of the mouse Ke4 and Ke6 genes at the centromeric end of the human MHC region." Genomics. 35. 600-602 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 酒井尚雄: "Tenascin-X expression in tumor cells and fibroblasts : glucocorticoids as negative regulators in fibroblasts." J.Cell Sci. 109. 2069-2077 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 金谷重彦: "Detection of genes in Escherichia coil sequences determined by genome projects and prediction of protein production levels based on multivariate diversity in codon usage." CABIOS. 12. 213-225 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 笠原正典: "Chromosomal localization of the proteasome Z subunit gene reveals an ancient chromosomal duplication involving the major histocompatibiliy complex." Proc.Natl.Acod.Sci.93. 9096-9101 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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