研究課題/領域番号 |
08283108
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
大木 操 国立がんセンター研究所, 腫瘍ゲノム解析・情報研究部, 部長 (00158792)
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研究分担者 |
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
清水 信義 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50162706)
榊 佳之 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10112327)
新川 詔夫 長崎大学, 医学部, 教授 (00111170)
阿部 達生 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (60079746)
辻 省次 新潟大学, 脳研究所, 教授 (70150612)
林 健志 九州大学, 遺伝子情報実験施設, 教授 (00019671)
戸田 達史 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30262025)
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研究期間 (年度) |
1996 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
951,900千円 (直接経費: 951,900千円)
2000年度: 174,600千円 (直接経費: 174,600千円)
1999年度: 182,400千円 (直接経費: 182,400千円)
1998年度: 182,200千円 (直接経費: 182,200千円)
1997年度: 204,700千円 (直接経費: 204,700千円)
1996年度: 208,000千円 (直接経費: 208,000千円)
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キーワード | 21番染色体 / 22番染色体 / 11番染色体 / 全塩基配列 / 遺伝性聾DFNB8 / B10 / 遺伝性脊髄小脳変性症 / 子宮体癌 / 染色体カラーバンディング法 / ドラフトシーケンス / 遺伝性聾DFNB8・B10 / Sotos症候群 / 11q23 / ヒト21番染色体 / 進行性骨異形症 / TGFβ1遺伝子 / Bardet-Biedl症候群 / がん抑制遺伝子 / SKY法 / ヒト11q22-23領域 / S番染色体特異的BACクローン / シークエンス解析 / HLAクラス1遺伝子群 / PLACE-SSCP / SKY法の改良 / Transcriptional sequencing / 11q13領域 / シークエンス地図 / MHCクラスI領域 / 自己免疫疾患APECED / 福山型先天性ジストロフィー / 変異検出法 / 高速大規模プラスミド調整機 / 11番染色体物理地図 / ダウン症必須領域 / 免疫グロブリン遺伝子 / HLA遺伝子群 / SCA2遺伝子 / 福山型筋ジストロフィー / 改良型SSCP法 |
研究概要 |
21番染色体については国際協力のもと長腕の全塩基配列を決定し、新規遺伝子98種を含む225の遺伝子を同定した。5Mb以上にわたって遺伝子がほとんど存在しない領域の発見など染色体の特色を明らかにした。また11番、18番を中心に約180Mbのドラフトシーケンスを決定し解析した。21番・22番染色体の塩基配列に基づき、多数の新規遺伝子を発見した。また、膜貫通型プロテアーゼTMPRSS3が遺伝性聾DFNB8/B10の病因遺伝子だあることを解明した。低アルブミン血症を伴う遺伝性脊髄小脳変性症、良性家族性ミオクローヌスてんかんについて、強い連鎖不平衡を示す領域を同定し、疾患遺伝子の候補領域を絞り込んだ。染色体相互転座t(5;8)8(q35;q24.1)をもつSotos症候群(脳性巨人症)患者の5q35転座切断点から同疾患の候補遺伝子(SOTOS1)を単離した。11q23領域内に共通欠失をもつ乳癌、肺癌、子宮体癌、神経芽細胞腫の各領域計6Mbについてゲノム解析を行い、合計59遺伝子を同定した。肺癌、子宮体癌において体細胞遺伝子変異を起こしている遺伝子を見出した。膵臓がんの標的領域である6q21上の1-Mbの領域、10q25-q26上の100-kbの領域の塩基配列を完全解読した。ヒト遺伝子群約7,000種類について、放射線照射によるDNA損傷にどのように応答するかをSAGE法により解析し遺伝子発現パターンデータベースを構築した。人工染色体を用いた解析から70kb以上のアルフォイドDNAは機能的なセントロメア・クロマチン構造を形成することを示した。cDNA全長シーケンスの実験データを統合、比較的ラフな誤りを含む情報から実験データの誤りを特定、改善し、フレームシフトエラーを検出、自動修正したタンパク質予測を行うコンピューターシステムを構築した。Gバンドに一致したバンドごとに異なった色調で識別できる新しい染色体カラーバンディング法、spectral color banding(SCAN)法を開発し、染色体の由来をバンド単位で同定可能にした。多チャンネルキャピラリー電気泳動装置を用いたPLACE-SSCP法を泳動担体、解析ソフトウエアの開発を通し確立した。
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