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染色体転座症例を利用したてんかん、自閉症の原因遺伝子の単離

研究課題

研究課題/領域番号 08283203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

磯村 実  東京大学, 医科学研究所, 助手 (40272497)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1996年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
キーワードてんかん / 自閉症 / 遺伝子マッピング / 染色体異常 / 染色体地図
研究概要

1.染色体転座点周囲の物理地図の作成
3番染色体よりアプローチを開始し、3p22付近に存在するコスミドマーカー7個のオーダーをマルチカラーFISH法を用いて決定した。その結果、テロメア側よりcCI3-1379-1387-1359-1444-837-874-1202と決定した。次に、患者染色体を用いてFISHを行うことにより、これらのマーカーと転座点の位置関係を決定した。これらの結果より転座点はcCI3-837とcCI3-1444の間に存在することが示唆された。次に、これら2つのマーカーを用いてCEPHのYACクローンをスクリーニングし転座点を含むYACクローンを単離した。
2.転座点を含むコスミドクローンの単離
この転座点を含むYACクローンのDNAを用いてコスミドライブラリーを作成した。これらのクローンのなかでE540は、患者DNAを用いたサザンハイブダイゼーションにおいて正常人には認められない変異バンドを示した。この変異バンドはPstIまたはPvuII,BamHI,SacIにて切断された患者DNAに各々認められたことから、このコスミドクローンが患者の転座点に相当する部位を含んでいることが示唆された。
現在残る2番、8番染色体上の転座点をクローニングするために、E540をプローブとして患者DNAより作成したコスミドライブラリーのスクリーニングを行っている。また転座により切断されている遺伝子を単離するために、転座点を含むコスミドクローンの全塩基配列を決定し、GrailやHexonなどのプログラムによって予測されたエクソン部分をプローブとして、cDNAライブラリーのスクリーニングを行う予定である。そして、得られた遺伝子が他の患者で変異を起こしているかどうかを検索し、てんかん・自閉症の原因遺伝子を同定する。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Isomura,M.et al: "Cloning and mapping of a novel human cDNA homologous to DROER,the enhancer of the Drosophila melanogaster Rudimentary gene" Genomics. 32. 125-127 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Inoue,M.et al: "Isolation and characterization of a human cDNA clone(GCN5LI) homologous to GCN5,a yeast transcription factor" Cytogenetics and Cell Genetics. 73. 134-136 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Isomura,M.et al: "Isolation and mapping of RAB2L,a human cDNA that encodes a protein homologous to RalGDS" Cytogenetics and Cell Genetics. 74. 263-265 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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