研究課題/領域番号 |
08283215
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
高橋 直樹 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (30179501)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 転写因子 / 標的遺伝子 / ホメオボックス / クロマチン / ゲノム研究 |
研究概要 |
我々はこれまでにマウスホメオボックス遺伝子を用いて、転写因子のin vivo結合配列をマウス胎児クロマチンより精製クローン化し、その近傍に存在する標的遺伝子を同定することによって、ホメオボックス遺伝子の発生過程における機能を分子レベルで明らかにしてきた。この方法で最も時間と手間のかかるステップは、クローン化したin vivo結合配列の近傍に存在する標的遺伝子の同定であるが、ヒトや線虫のゲノム計画によってゲノムの全塩基配列が決定されれば、転写因子のin vivo結合配列をクローン化すると同時に標的遺伝子が同定されることになり、研究の速度を何十倍にも速めることが出来る。本研究はこのような研究法を確立することを目指し、マウスで用いた方法が、ヒトや線虫にも応用可能であるかを検討した。 ヒトEC細胞NT2/D1はヒト胎児の性質の少なくとも一部は持っており、ホメオボックス(Hox)など発生に関わる遺伝子の発現が報告されている。このEC細胞をレチノイン酸処理し、HoxB1遺伝子の発現を誘導した後、HoxB1のin vivo結合配列の濃縮を行った。濃縮したDNAをベクターに組み込み、ライブラリーを作製した。このライブラリー中にHoxB1の自己遺伝子の発現にかかわると考えられる配列が濃縮されているかどうかを、ハイブリダイゼーションによって調べたが、自己遺伝子の発現調節にかかわる配列の濃縮は検出されなかった。よりゲノムサイズの小さい線虫を用いた標的遺伝子単離法の検討のため、線虫Hox遺伝子lin39、mab5、eg15の遺伝子産物を大腸菌発現ベクターを用いて作製し、これを抗原とした抗体の調製を行った。これらの抗体は特異的にその抗原を認識することを確認した。
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