研究課題/領域番号 |
08301007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
江島 義道 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (60026143)
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研究分担者 |
竹本 篤史 静岡理工科大学, 理工学部, 講師 (20263056)
大谷 芳夫 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (00192518)
飼原 壽夫 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 助教授 (50194668)
高橋 成子 京都市立芸術大学, 美術学部, 助教授 (90216721)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 結合問題 / 視覚 / 形態知覚 / 物体認識 / 運動知覚 / 奥行き知覚 / 脳イメージング / 空間知覚 / 3次元物体認識 / 両眼手がかり / 単眼手がかり / fMRI / 恒常性 / 面知覚 / 両眼情報の統合 / 3次元視覚実験装置 / まとまり / 3次元運動検出 / 2面の知覚的相互作用 |
研究概要 |
本研究は、3次元物体の認識と3次元空間認識の機構を明らかにすることを目指して、時間的、空間的な局所情報の知覚的統合過程を検討した。心理物理学的実験と脳イメージング法を使って、下記の研究成果を得た。 1) 境界線知覚形成における時間的統合過程:2種のパックマンパッチを継時的に呈示する方法によって、パックマンパッチで形成される主観的輪郭線の時間的寄せ集め特性を検討した。その結果、「主観的輪郭線の時間的寄せ集め時間は実輪郭のそれより長い」および「局所情報を一時的にプールしておく機構が主観的輪郭線形成に重要な働きをもっている」ことを示した。 2) 両眼情報の統合過程:両眼情報の統合過程で起こると考えられる新しい運動透明視の現象を発見した。この現象が生起する条件から、「動的イメージは、まずフーリエコンポーネントに分解され、運動知覚システムそれらの要素が統合される」という仮説が導かれた。 3) 運動情報と静止色情報の相互作用:振動運動する輝度輪郭が静止色輪郭を捕捉するという新しい知覚現象を発見した。知覚捕捉の生じる条件から、視覚系には、運動輪郭が周囲の静止輪郭を修飾する機構が存在することを明らかにした。 4) 上記以外で、主題に関係して行った研究項目は、「2次元的な運動同化現象の解析」、「運動の対比・同化現象の情報処理機構解析」、「ネオンカラー現象の形成における色と輝度の相互作用機構の解析」、「脳磁計測の新しい測定法の提案」、「脳磁計による、視覚第1野の正弦波格子パターンに対する応答特性の分析」である。
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