研究課題/領域番号 |
08301016
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 宮城学院女子大学 |
研究代表者 |
高橋 英博 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (80206838)
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研究分担者 |
武笠 俊一 三重大学, 人文学部, 助教授 (50157715)
武田 共治 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (70206978)
佐藤 利明 岩手県立大学, 総合政策学部, 助教授 (10215816)
佐藤 直由 山形大学, 人文学部, 教授 (00125569)
今野 裕昭 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (80133916)
横山 敏 山形大学, 人文学部, 教授 (20102874)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1996年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 地方中小都市 / 八戸市 / 地域開発 / 工業構造の高度化 / 周辺性 / 都市機能の高度化 / 青森県八戸市 / 転換期 / 外来型発展 / 地方都市 / 地域開発政策 / 都市政策 / 産業構造の変化 / 都市構造の変化 |
研究概要 |
この報告書では、地方中核都市の一典型である青森県八戸市の地域社会変動は、とくに第二次世界大戦以降に達成されてきた工業構造の高度化と都市機能の高度化という二つの側面の相互関連とその内実に着目する視点から把握されることを明らかにした。そのうえで、工業構造の高度化には二つの画期、つまり、第一は1960年代初期からの重化学工業の形成期、第二は1985以降の「転換期」における高度技術工業化へのうねり、があることを明らかにした。さらに、この二つの画期を貫いて、国家の各種地域開発政策の活用と主に中央資本の導入という二つの特徴が共通することを明らかにし、それはまた、八戸市という地方都市がもつ「周辺」性の一つの反映でもあることを明らかにした。 この工業構造の高度化に対応して、商業機能、港湾機能、市民生活支援機能がそれぞれの独自の論理を内包しつつも高度化されてくる過程とその内実・限界を明らかにし、その背後には、経済活動や交通の全国規模化のもとでの地方都市間の競争の時代があることを指摘した。あわせて、1985年以降になると、その高度化の内実が工業構造の高度化の大きな規定要因になることを具体的に明らかにし、あわせて、そのことは、八戸市の都市機能の総合的高度化の内実の、工業の論理と都市の論理の両者間の綱引きとその内実を捉える視点から明らかにする必要性が到来していることを指摘した。 さらに、八戸市内部に目を向けたとき、各都市機能の高度化の過程に深くかかわる形で、市内のなかに「中央」と「周辺」を生み出していることを、具体的な地区分析の中で明らかにした。最後に、こうした内実をもつ八戸市のなかに、その「周辺」性を止揚する方向をどのように模索し得るかについても基礎的な提言を行なった。
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