研究課題/領域番号 |
08301019
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 総合 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
平岡 公一 明治学院大学, 社会学部, 教授 (10181140)
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研究分担者 |
塚原 康博 明治大学, 短期大学部, 助教授 (00207341)
柴田 謙治 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (00242892)
手島 陸久 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (30148192)
藤村 正之 武蔵大学, 人文学部, 助教授 (00190067)
武川 正吾 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (40197281)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1996年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | 社会的不平等 / 社会政策 / 高齢者 / 社会階層 / 社会調査 |
研究概要 |
本研究は、社会的不平等の再生産のメカニズムとその修正のために社会政策が果たしている機能を、特に高齢期に焦点をあてながら実証的に解明することを目的として実施された。この目的を達成するために、本研究では、関連する研究諸領域における先行研究の整理・検討を踏まえて、高齢者を対象とする統計的方法による社会調査を企画、実施した。 調査は、東京都23区内の65歳以上の住民の中から男女それぞれ500名を無作為に抽出して、面接調査法により1996年12月に実施した。標本抽出と調査の実施は、専門調査機関に委託した。有効標本は654(男309、女345)、有効回収率は65.4%であった。 調査データの分析は、多変量解析等の手法を用いて多面的に行った。高齢期に到達する以前の階層的地位が、高齢期の生活機会の格差に及ぼす影響を分析したところ、次のような結果が得られた。すなわち、共分散分析を用いて、年齢と性別の影響を排除した上で、階層的地位の3指標(50歳時の本人または配偶者の職業と学歴を用いて作成した)の効果を検討したところ、収入、居住環境、主観的健康度、心身機能、余暇活動参加度、社会的ネットワーク、情報アクセスに対する効果が、おおむね統計的に有意であることが明らかになった。 中高齢期における生活機会の階層的格差の形成過程については、本研究の結果を踏まえて、さらに実証的な研究を積み重ねていくことが望まれる。
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