研究課題/領域番号 |
08301033
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 大阪工業大学 (1997-1998) 島根大学 (1996) |
研究代表者 |
井上 寛司 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (40027967)
|
研究分担者 |
平 雅行 大阪大学, 文学部, 教授 (10171399)
工藤 敬一 熊本大学, 文学部, 教授 (50040473)
岡田 荘司 國學院大学, 文学部, 教授 (60146735)
榎原 雅治 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (40160379)
上村 喜久子 名古屋短期大学, 教授 (10160219)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1998年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1997年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1996年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
|
キーワード | 国鎮守 / 一宮 / 二宮 / 三宮 / 国府 / 惣社 / 国分寺 / 国鎮寺 / 惣i-e |
研究概要 |
中世の日本では、中央の王城鎮守二十二社に対し各国ごとに国の鎮守神が定められ「一宮」と呼ばれた。この諸国一宮は11世紀末から12世紀初頭にかけて各国ごとの多様性をもって成立すると考えられており、二宮以下が存在せず「一宮」の呼称が成立しない場合や、二宮以下三宮・四宮など多数が成立する場合など、国によってそのあり方は極めて多様で、国によっては中世のある時期に一宮が交代する場合もしばしば見られた。 こうした多様なあり方を示す中世の諸国一宮やその制度をどのように理解するかをめぐっては、幕末期以来夥しい数に上る研究が積み重ねられてきた。しかし、現状ではなお十分な共通理解を得ることができないばかりか、地域史研究の前進などにともなって、共通理解の獲得がかえって困難になるという事態も生まれてきている。 こうした閉塞した研究状況を打開し、中世諸国一宮制の歴史的・構造的特質を捉えきるためには、いま一度原点に立ち返り、その歴史的実態に即した分析方法の再構築を含む、抜本的な再検討を試みることが重要となる。そこで、本研究ではこれらの課題に応えるため、主に次の3点について検討を行った。(1)中世諸国一宮制に関する現在の研究の到達点とそこに孕まれる問題点、及び今後の研究課題についての総括、(2)諸国一宮の内部構造や歴史的性格・特徴を、二・三宮以下や惣社・国衙・守護などとの関係も視野に入れながら、可能な限り簡潔、かつ的確に総括することを通して、中世諸国一宮制に関する確かな基礎的情報を整理すること、(3)中世諸国一宮制を理解する上でとりわけ密接な関わりを持つ周辺部の問題、すなわち二十二社と国衙に関する研究の総括を行うこと、以上である。
|