研究課題/領域番号 |
08301034
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
山泉 進 明治大学, 法学部, 教授 (10130840)
|
研究分担者 |
森山 誠一 金沢経済大学, 経済学部, 教授 (70097400)
上村 希美雄 熊本学園大学, 経済学部, 教授 (50193842)
太田 雅夫 桃山学院大学, 教育研究所, 教授 (70081205)
杉原 四郎 甲南大学, 名誉教授 (60068020)
吉田 悦志 明治大学, 政治経済学部, 教授 (40210679)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 初期社会主義 / 安部磯雄 / 堺利彦 / 大杉栄 / 岩崎革也 / 幸徳秋水 / 大逆事件 / 平民社 |
研究概要 |
本研究課題は、「初期社会主義」思想の日本人に及ぼした影響について、その端緒にもどって検討することであった。具体的な研究テーマとしては、(1)平民社創立以前における「社会主義」思想の受容につき、欧米各国の「社会主義」思想との比較において論じること、(2)平民社を中心とした「社会主義」運動の地方への伝播を『平民新聞』等の機関紙をとうしてのネットワーク形成との視点から解明すること、(3)「冬の時代」の「社会主義」思想について検討すること、等々であった。 これらについての研究成果は、研究代表者・分担者が所属する初期社会主義研究会の年報『初期社会主義研究』に3年間(第9号から第11号)にわたって発表、掲載してきた。 まず第1の「社会主義」思想の比較思想史的研究については、安部磯雄について山泉進(第9号)、堺利彦について梅森直之(第10号)・山泉(第11号)、大杉栄について梅森(第9号・第10号)・太田雅夫(第11号)、河上肇について杉原四郎(第9号)が論じた。第2の「社会主義」思想の地方への伝播に関しては、第9号において「平民社群像=予は如何にして社会主義者となりし乎」の特集を組み、太田が総論的に考察したほか、岡崎一が小滝淳、小森七兵衛、清水谷善照らの地方の社会主義者たちの経歴を明らかにし、また関係資料文献のリストをも作成した。さらに、幸徳秋水をはじめとする岩崎革也宛書簡の解読をすすめ、その一端を山泉が紹介した(第9号)。第3の「冬の時代」に関するテーマは、中国の辛亥革命にかかわった初期社会主義者の動向を上村希美雄がとりあげたほか、この時期の「民主主義」に焦点をあて、通史的に荻野富士夫が位置付けた。
|